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巨人・大城卓三が年俸1億円超でも「単年契約」扱いに孕む「打てなきゃポイ捨て」の正捕手事情

 巨人の大城卓三捕手が12月13日、東京・大手町の球団事務所で契約更改交渉を行い、年俸8000万円から5000万円アップの1億3000万円でサインした(金額は推定)。

 今季はキャリアハイの134試合に出場し、打率2割8分1厘、16本塁打でベストナインにも選出された。巨人では歴代1位の阿部慎之助監督に次いで生え抜きでは2番目の高額年俸に大城は、「まさか自分が(1億円に)なるとは思ってませんでしたし、大台になったのは嬉しい」と笑顔でガッツポーズした。

 一方で気になるのは「単年契約」だったことだ。大城は2024年に国内FAを取得する見込みだが、球団からは複数年の提示はなかったという。ファンからは、「大城が消えたらどうするつもりだ?」という声が相次いでいる。

 大城は強肩強打が武器で、6年目の今季は自己最多となる16本塁打をマーク。巨人の「正捕手」として欠かせない選手だけに、本来であれば複数年契約でしっかりと囲い込みたいはずだが…。

 スポーツライターが語る。

「今年は日本代表の捕手としてWBCにも出場した大城ですが、バッティングは秀でているものの、リード面に課題があると言われています。阿部監督が実は、強肩強打でリードの評価も高い山瀬慎之助を正捕手にしたいとのでは、との話も聞こえてくる。来季は一塁・岡本和真、三塁・坂本勇人、遊撃・門脇誠は確定済みですが、ピークを過ぎた坂本が一時的に戦列を離れる可能性は高い。その際は岡本を三塁に回し、大城を一塁にすることで守備の負担を減らし、まずはバッティング向上を目論んでいるのかもしれません」

 5000万円アップでホクホク顔だった大城だが、頼みの綱のバッティングが不調になれば、あっけなく居場所がなくなりポイ捨ての可能性もある――。単年契約は、そんな評価も含まれているのかも。

(ケン高田)

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