スポーツ

「イチローマネー」では苦い経験…オリックスが手にする山本由伸「譲渡金」72億円の使い道

 大谷翔平投手が所属するドジャースと12年総額3億2500万㌦(約465億円)の契約で入団した山本由伸投手。気になるのが、ドジャースがオリックスへ支払う「譲渡金」である。なんと約5069万㌦(約72億3600万円)というとんでもない金額になる見込みなのだ。

「現状の制度ではすぐにオリックスが満額を受け取るわけではありませんが、使い方は球団の一存で決められます」(オリックス担当記者)

 ただしオリックスの場合、この譲渡金を巡っては過去に苦い思い出がある。

「2000年12月、ポスティングシステムでシアトル・マリナーズに移籍したイチロー氏の入札金額は当時の金額で約14億7000万円で、入金時に4円の円安が進み、オリックスは5250万円多く受け取っている。しかし当時、この『イチローマネー』はチーム強化や球場施設の改修などには使われず、主に球団の赤字補填に回された。チーム強化は置き去りにされた形となり、イチローなきあとのオリックスは一気に弱体化したんです」(前出・オリックス担当記者)

 ちなみに2006年度の西武はレッドソックスにポスティング移籍した松坂大輔氏の譲渡金約60億円のうち、17億円をかけて西武ドームの大改修を行った。スコアボートの巨大画面が従来より6倍の大きさになり内野席の女子トイレなどもリニューアルされ、観客動員大幅アップにつながっている。

「オリックスは昨年、レッドソックスへ移籍した吉田正尚の譲渡金(約21億円)もある。山本と合わせると総額100億円近くなるわけですから、今回こそはチームのため有意義に使って欲しいものです」(前出・オリックス担当記者)

 大型補強やファンサービスに期待したい。

(小田龍司)

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