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【森保ジャパン】格下のタイ相手に「前半無得点」で見えた「個人アピール」のドツボ

 日本サッカー史上初めての元日開催となった日本対タイ代表の試合は5-0の圧勝に終わった。しかし前半だけを見れば無得点。格下のタイを相手に無残な戦いぶりを繰り広げた。

 なぜこんな結果に終わったのか、元日本代表の福西崇史氏は問題点をこう指摘する。

「新しい選手が個人アピールをしようとしているのが伝わってきました。ただ、ボールを引き込む、呼び込む点は物足りなさを感じました。ボールを持ってから1人、2人はいけても、相手のブロックを崩せなかった。相手を崩すための変化がなかった」

 個人アピールをしようとして組織的な攻撃が組み立てられず、攻撃が単調になったことで相手の守備陣形を崩せなかったと分析したのである。

 後半、堂安律と中村敬斗が出場するとチーム状態は一変。福西氏は、

「ボールが持てるようになり、リズムよくボールを回せるようになったのでボランチの田中碧と佐野海舟が攻撃に加わるようになりました。2列目(堂安、中村)がボールを持つことで相手の陣形が崩れ、トップが相手ディフェンスを引き付けてスペースを作ってくれる」

 と組織的な攻撃ができたと評価。

 後半の攻撃がよくなった理由はもう1つあり、

「ペナルティエリアの中にボールや人が入れるようになったのが前半と後半の大きな違い。1点目は相手ディフェンスに当たってこぼれたボールを田中が決めた。2点目も南野拓実のシュートをGKが弾き、こぼれ球を中村が決めた。ペナルティエリアの中に入っていれば、こういう得点が生まれます。リスクはありますが、ペナルティエリアに入ることを心がけた方がいいと思います」

 と指摘した。1月12日から開催されるアジアカップカタール大会(日本代表の初戦は14日、対ベトナム)では、タイのように引いて守るチームと対戦することもある。その準備としてタイ代表との試合は意味があったと福西氏。教訓を活かしてアジア王者を掴んでほしいものだ。

(鈴木誠)

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