芸能
Posted on 2024年01月12日 17:59

荒唐無稽すぎて医療業界から大ブーイングの「川栄李奈主演ドラマ」視聴率のゆくえ

2024年01月12日 17:59

 川栄李奈が主演する「となりのナースエイド」(日本テレビ系)の第1話が10日に放送されたが、速報値で世帯平均視聴率8.6%、個人視聴率でも2021年7月期「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」以来の5.0%と好スタートを切ったことが、ビデオリサーチの調べでわかった。

 ネット配信アプリ「TVer」視聴ランキングでも「相棒」(テレビ朝日系)を抜いて、なにかと話題のダウンタウンの帯番組「水曜日のダウンタウン」(TBS系)に次ぐ2位につけている。

 ナースエイドとは、病院で患者の身の回りの世話をやいたり、病室の環境整備を行う「看護助手」のこと。現実世界の病院では、中高年マダムや外国人労働者が「看護助手」として働いていることが多い。

 さらに現実と異なるのは、滅菌機材に囲まれ清潔状態が保たれるべき手術室に、医療資格のない助手が汚れたユニフォームで乗り込んできたり、腰が痛いという高齢者を先に診ろと命令したり…。主人公の川栄が荒唐無稽すぎるのだ。

 おかげでSNS上では、医療従事者からの大ブーイングが噴出。あまりのデタラメぶりに「医療従事者からツッコミを入れられるのを狙った炎上商法」とまで指摘されるのほどだ。

「医療ドラマは当たれば視聴率を稼げますが、サジ加減が難しいんです。医療考証やリアリティーに欠ければ、視聴者にそっぽを向かれる。あまりにシリアスな内容だと、視聴者から『気持ち悪い』『不快』と指摘され、コメディーに寄せれば『患者の苦しみがわかっていない』と、闘病中の患者や遺族を傷つける。だから医療そのものでなく、医師のキャラクターをメインに描かれるドラマが多いんです」

 筆者も医療ネタを提供している、あるドラマ制作責任者は、そう言って苦労を明かすのだ。

 川栄演じる看護助手のキャラクターを売りに、このまま視聴率をキープできるのか。それともリアリティーさを欠く展開に医療従事者だけでなく、一般視聴者も脱落してしまうのか。同じ時間帯でフジテレビの新ドラマが始まる次週1月17日に、その評価が問われそうだ。

(那須優子)

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/7/22発売
    ■620円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク