スポーツ
Posted on 2024年01月12日 17:58

「西武は獲る気だった」ソフトバンク和田毅「放出騒動」のドタバタでチーム内に残った不信感

2024年01月12日 17:58

 プロ野球ソフトバンクが1月11日、西武から国内フリーエージェント(FA)権を行使して獲得した山川穂高内野手の人的補償として、甲斐野央投手が西武へ移籍すると発表した。

 福岡の民放テレビ局では一部スポーツ紙の報道を受け、午前のニュースで「西武が和田毅投手へ(人的補償を)打診」と伝えていた。しかし事態は急転。午後5時30分過ぎに双方の球団から、和田ではなく中継ぎエースの甲斐野が発表されたのだ。

「結果、地元のテレビ局では『和田毅投手に打診も方針転換をして甲斐野になった』とニュース速報まで流れる『事件』扱いになりました」(ソフトバンク担当記者)

 発表後に対応した西武の渡辺久信ゼネラルマネージャー(GM)は「誰がプロテクトされていたかは喋れません」としていたが、この日は午前9時過ぎから球団事務所入り。すでにソフトバンクから獲得できる選手のリストを受け取っていたためすぐに発表される流れだったが、午後5時30分までずれ込んだという経緯がある。西武担当記者によれば、

「西武は和田を獲る気でしたね。それは巨人からベテランエースの内海哲也(現巨人投手コーチ)を人的補償で獲得して、若手投手にもすごくいい影響を与えた経験があったからです。和田も内海と同じく球界屈指の人格者。ソフトバンクの中でもチームメートからの信頼関係は絶大ですからね」

 ソフトバンクは先発の駒不足で、今季から指揮を執る小久保裕紀監督も42歳ながら昨季チーム2位の8勝を挙げた和田を開幕投手候補に挙げていた。

「結局、ファンの反発などを考慮して方針転換したともっぱらですが、未来の監督候補である和田まで放出することを厭わなかったソフトバンクのフロントに対してはチーム内でも大ブーイングですよ」(ソフトバンク担当記者)

 山川獲得のすったもんだの末、とんでもないオチがついた。開幕ダッシュにつまづくようなことがあれば、V奪還どころかソフトバンクの空中分解は必至の流れである。

(小田龍司)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/7/22発売
    ■620円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク