スポーツ

棚橋弘至「ただの『100年に一人の逸材』ですよ」/テリー伊藤対談(4)

テリー クラブのイベントって水着プロレスとか、オイルプロレスみたいなのもあるじゃないですか。アレをやっても面白いですよね。

棚橋 いいですね。プロレスラーが夜お酒を作ってもいいですね。

テリー 後楽園ホールのグッズ売り場で(ジャイアント)馬場さんがサインしてたみたいに。

棚橋 グッズの売店は常設しておいてもいいですよね。そしたらプロレスを全然知らない人にも触れる機会が増えるから。

テリー オーディションなんかもできるんじゃない?

棚橋 ああ。公開の入門テストとか。

テリー そうそう。

棚橋 もちろん新日本の大会もできるし。フリーの選手を集めてオールスター的な試合をやってもいいし、常設会場があれば何でもできますね。

テリー バンドマンがライブハウス代わりに使ったり。

棚橋 座席を移動させて、ライブや演劇もできるような多目的会場にできるといいですよね。この対談中にどんどん固まってきますね(笑)。さすがテリーさん、もう見えました。

テリー 見えましたか。

棚橋 社長になる前からそうなんですけど、僕はファンの方とかに新日本プロレスの少し先の未来をイメージさせていくことがすごく大事だと思ってるんですよ。それがマッチメイクであっても、ワクワクするじゃないですか。

テリー 僕もね、こんな話、大好きです。

棚橋 「新日本、マジで常設会場作るの!?」っていう話だけでもみんな喜んでくれると思うので。無理だったら「ごめんなさい」って言います(笑)。

テリー いや、いいと思いますよ。こういうのって自分だけで密かに考えていても実現しませんから。もう「東スポ」でも何でも、あらゆる媒体でしゃべりまくって、「俺はこういうものを作りたいんだ。みんなも協力してくれ」って言っちゃった方がいい。

棚橋 そうですね。

テリー 例えば、その会場の模型を作ってもいいかもしれないね。で、試合のたびに持って行って、「俺はこれを作るんだ」ってリングの真ん中に置いてファンに説明するの。そうするとファンもイメージしやすいんじゃないかな。

棚橋 紙の模型とかありますよね、建物の。

テリー 建設会社に話を持って行けば安く作ってくれそうな気もしますけどね。毎回プロレス会場で見せてくれるなら、会社の宣伝にもなるし。

棚橋 ああ、なるほど。できるかもしれないですね。ちょっと考えてみます。

テリー いいなぁ、夢が広がりますね。一方で選手としてはどうしましょう。選手としても夢があるから現役を続けるんですよね。

棚橋 そうですね。先ほどもちょっと言いましたけど、プロレスラーとしては、僕はトップを目指さなくなった瞬間が退く瞬間だと思ってるんですね。なので、「IWGP世界ヘビー級王座」を獲るまでは現役を続けたいと思ってます。そして社長としては、何か1つ残したいと思うので、常設会場が作れるぐらいに、もう1回プロレスを盛り上げるということです。

テリー わかりました。棚橋さん、すごいな。話してるとほんと優秀だね。

棚橋 いやいや、全然。ただの「100年に一人の逸材」ですよ。

テリー アハハ。ほんとに。

棚橋 フフッ、全然謙遜しないという(笑)。常設会場ができたら、ぜひぬるぬるプロレスのプロデュースをお願いします。

◆テリーからひと言

 実現可能かは別にして大風呂敷を広げるって大事だよ。でも俺、棚橋さんならできると思う。もちろん、ぬるぬるプロレスのプロデュースは任せてください(笑)。

ゲスト:棚橋弘至(たなはし・ひろし)1976年、岐阜県生まれ。立命館大学法学部の3年時に「新日本プロレス」の入門テストを受け合格。卒業後の1999年に入門し、同年10月、真壁伸也(現・刀義)戦でデビュー。2006年、団体最高峰のベルト「IWGPヘビー級王座」を初戴冠。「第56代IWGPヘビー級王座」時代に当時の歴代連続最多防衛記録である〝V11〟を達成、またタレントとしてテレビ番組や映画などにも出演するなど、平成後期のプロレス人気の復活に尽力した。現在は現役を続けながら、新日本プロレスの代表取締役社長を務める。

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