社会
Posted on 2024年06月05日 09:58

総勢100人が目撃!湖から出た「頭に角・牙あり・コウモリの翼・尻尾2本」奇怪な生き物

2024年06月05日 09:58

 現代と違い、まだ人々の間にUMAという概念がなかった18世紀後半、地元住民によって生け捕りにされ、当時の新聞記事にその奇怪極まる姿がスケッチで描かれた謎の生物がいる。タギュア・タギュア・ラグーンである。

 この生物は、南米チリの首都サンティアゴ周辺の湖に生息。昼は湖底で魚を餌にしているが、夜になると湖から姿を現し、牛や豚といった家畜を食い荒らしていたという。

 そこで、1784年のある日、地域に住む男たち総勢100人が集結。銃を手に、この化け物退治に乗り出した。

 男たちの前に姿を見せたのは、顔は一見して人間を思わせるものの、頭には角が生え、牙を持ち、コウモリのような翼と2本の尻尾を持つ、不思議な怪物だった。

 男たちはこの奇妙な生き物を殺さず、生け捕りにすることにした。体長は18メートルもあったという。

「フランスの『Courier de L'Europe』という新聞には同じ時期に、チリにある他の湖でも同様の怪物が捕獲されたという記事が載りました。それによると、この怪物をヨーロッパに送る予定だと。なぜ中南米の出来事がフランスの新聞で報じられたかは不明ですが、この記事は現在も、パリの国立図書館に収蔵されている。全くの眉唾モノとは言いがたいような…」(UMA研究家)

 さて、スケッチとして描かれたその風体は、UMAというより、古代神話に出てくる怪物といったいでたちだった。

「これは贅沢の限りを尽くして民衆からの批判を受けたマリー・アントワネットを風刺したものであり、謎の生物が捕獲されたという騒ぎに便乗して、彼女を『食物や家畜を食い荒らすドラゴン』に喩えたものだ、という説があります」(前出・UMA研究家)

 動物学者は「生物学的に考えても、こんな形をした生物が生存していた可能性は低い」としている。そうなれば、新聞記事に残る特徴を含めた具体的な出来事は、全てが作り話ということに。ではなぜ、イラストまで掲載したのか。なんとも腑に落ちないのだ。

(ジョン・ドゥ)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/7/22発売
    ■620円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク