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記事全文を読む→秋のドライブ注意報「名古屋走り」だけじゃない!全国に潜む「ご当地危険運転」の正体
秋の行楽シーズン、車で地方へ出かける人も多いだろう。見知らぬ道を走る高揚感は旅の醍醐味だが、その道中で出くわすのは美しい風景や紅葉だけではない。各地で語られる「ご当地走り」と呼ばれる危険運転に遭遇すると、一瞬で冷や汗ものの体験に変わる。
このご当地走りは大きく三つに分類される。ひとつはウインカーを出さない車線変更や割り込み。もうひとつは青信号になると直進車を押しのけて右折する動き。そして三つめは黄信号や赤信号でも強引に突っ込む運転だ。実際にやっているのはごく一部のドライバーにすぎないが、外から来た人にとっては予測不能で、危険極まりない。
代表例として名古屋の「名古屋走り」がある。ウインカーを省いた車線変更、制限速度を大幅に超えるスピード、極端な車間詰め。漫画にも描かれ、一部のドライバーの行動が「地域の代名詞」のように広まってしまった。大阪にも「大阪走り」と呼ばれる強引な割り込みや速度超過があり、全国的に知られる存在だ。
北関東の「茨城ダッシュ」、信州の「松本走り」も悪名高い。青信号になった途端に右折車が直進車を押しのける光景は危険そのものだ。松本では2019年、当時の市長が定例会見で「松本走りをやめてほしい」と呼びかけたほど、地元でも問題視されている。
中国地方では「岡山ルール」が有名だ。ウインカーを出さない割り込みや右折が横行し、県内の道路には「ウインカーを出しましょう」と大書きされた独自の標示まで設置されている。四国の「伊予の早曲がり」は県警が警告看板を立てるほど頻発し、徳島の「阿波の黄走り」では黄信号でも止まらない車が目立つ。どれも名前はご当地グルメのようにユーモラスだが、実態は洒落にならない。
背景を探ると事情が見えてくる。松本は城下町ゆえ右折レーンが少なく、後続を待たせまいとする「気遣い」が起源とされる。名古屋では多車線道路の多さから「ウインカーを出すのが面倒」という心理が根を張った可能性がある。
旅先でも交通ルールは全国共通なのは言うまでもない。ウインカーを必ず出す、黄色信号では無理に進まない、直進車を優先する。基本を守るだけで「ご当地走り」に巻き込まれるリスクは大幅に減る。秋のドライブを安心して楽しむためにも、景色と同じくらい運転マナーに気を配りたい。
(ケン高田)
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