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高松宮記念杯の季節にAKB48橋本陽菜への御礼を/日本全国「旅打ち」行脚~岸和田競輪(上)

 この時期恒例の競輪ビッグレースは高松宮記念杯だ。1950年に始まって、今年で75周年。2010年までは大津びわこ競輪場と開催地は決まっていたが、びわこが廃止になってからは各地で行われている。ここ4年は連続して岸和田で開催され、今年で合計9回を数える。梅雨時の大会で連日のように雨が降る中で行われたため、かつては「雨の宮杯」といわれた。

 しかし、最近は晴天が多く、「雨の」はもはや死語のよう。今年は風が強い日があったものの、6日間、雨知らずの競輪日和となった。

 記念杯の開催では昨年から同時に、ガールズのGIパールカップも行われる。今年はその2回目だ。実は記念杯とともにパールカップを盛り上げる企画で、AKB48の橋本陽菜さんを起用した夕刊紙の記事を制作したので、その報告とお礼を兼ねての岸和田参戦だった。

 6月14日、同行するのは今年も大阪のボート君。地下鉄御堂筋線のなんば駅で下車し、進行方向一番前の階段を上がったところで合流。南海本線の急行で岸和田競輪場がある春木駅に向かった。岸和田競輪場は春木駅を降りて、大阪方向へと戻るように線路をテクテク歩くこと4、5分の距離にある。駅近のギャンブル場だ。

 6月13日、パールカップ決勝は千葉の石井貴子の優勝で幕を閉じた。石井はガールズ競輪スタート初期のメンバーで、競輪界切ってのクールビューティで知られる。3年前に落車して大ケガ、再起不能かと思われたが、不死鳥のように蘇った。

 男子は結果からいうと、元Jリーガーの北井佑季が優勝した。ちなみに北井が最初に入団したFC町田ゼルビアはJ1に昇格したばかりだが、トップを走っている。

 4月、単独インタビューした時には「今年中にGIを獲ります」と力強く語ってくれた。5月のダービー(日本選手権競輪)は決勝進出を逃したものの、岸和田で有言実行したことになる。

 到着は12時半。5Rの車券が発売中だった。

「これ、何を買えばいいですかね」

 ボート君は、競輪はボートレースに比べて難しいと言う。やはりラインや展開を考えるには、多少の慣れが必要かもしれない。だがそれを乗り越えると複雑な推理が苦にならなくなり、どっぷりとハマる人が多い。

 YouTuberのおしゃすは元々は競馬専門だったが、競輪を始めてから「もっと展開を読むことができると当たるかもしれない」と言うようになり、最近では「師匠、展開の読み方をもっと教えてください」とアドバイスを求められている。

 5Rは力をつけている②森田優弥と、好調な⑦岩本俊介の勝負。②をマークする⑥吉澤淳平、⑦をマークする③和田健太郎のどっちのラインを選ぶかがカギだろう。結論は③⑦重視で、車券は③=⑦から3着を6点。ところが結果はもう一方の②⑥で、3連単②⑥⑤3250円だった。

「あちゃ!」

 2人でドボン、である。お次は6Rだ。

「今回の③犬伏湧也は仕上がっているから、③からでいいと思うよ」

 とボート君にアドバイスする。結果は3連単③⑧⑤、5万9850円の高配当になった。ボート君はこの2車単③⑧を的中。8590円はお見事だ。

「どうでしたか」

 とボート君に聞かれ、こう答えた。

「③の頭からでも結構いい配当だからバラバラ買ったけど、⑧だけはいらない、いや、来ないと思っていた選手。⑧だけ1枚もない」

 ケチッて1車だけ買わない時に抜け目が来る「ギャンブルあるある」。このレースがまさにそれだった。

 途中、競輪場関係者や競輪団体JKAへの挨拶を挟んで、場内を歩いた。ここで必ず立ち寄るのは、ホームスタンド2階のホールにある店だ。大阪名物の肉吸がある。簡単に言えば、牛肉のお吸い物だ。

 ところが店が変わってしまったのか、メニューに肉吸はなし。残念。戻って、頂いたお弁当で腹ごしらえとした。

(峯田淳/コラムニスト)

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