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番手まくりが打てる稲垣チャンス!
兄弟選手がそろって出走できるグレード戦の中でも、地元記念となれば力の入り方が違う。
「奈良記念」(1月31日【土】~2月3日【火】)に出走予定のS級S班は、神山雄一郎、村上義弘、岩津裕介、深谷知広で、村上は初戦の立川記念で優勝。その後も和歌山の武田豊樹、大宮の平原康多とSS班が記念を3連勝しているが、今回は先行断然有利で知られる33バンク。道中の位置取りしだいでは、波乱の決着も十分ある。
地元ファンの期待が集まるのは、将太と竜生の三谷兄弟。兄・将太はここ2年、決勝戦進出と健闘し、弟・竜生は昨年のGI6戦に全て出場している。竜生がこのところやや冴えを欠くのは、強さを認められて警戒されるようになったから。上位陣の壁であり、それを乗り越えてこそ本物になる。初の地元記念は、出直しへ格好の舞台になる。
まだ万全とは言えないものの、深谷が調子を取り戻してきている。前走・大宮記念で取材した時、「(立川記念と比較して)今回のほうが、数段よかった。奈良まで2週間近くあるので練習するだけです」と、表情は明るかった。控えめな口ぶり以上に“復調近し”を感じさせたのは、2次予選と準決勝。負けられないレースを勝ち切ったのは大きく、たとえ8、9割のデキでも好勝負に持ち込む。
さて、並びと展開。地元近畿は、三谷竜─稲垣裕之─村上。中四国は原田研太朗─岩津、中部は深谷─加藤慎平。東日本は南関の根田空史─勝瀬卓也、関東の池田勇人─神山、それに早坂秀悟─飯野祐太─佐藤慎太郎の東北トリオと見た。他では松川高大、天田裕輝の勝ち上がりがある。
早坂が先行しようとしても、京都2者がつける三谷竜が一気に踏む。中団は池田と早坂で取り合いそうだが、深谷の早めの仕掛けもある。
◎稲垣=○村上が大本線。番手まくりが打てる稲垣のチャンスだ。3番手評価は深谷と根田。後手さえ踏まなければ逆転がある。
伏兵は、鈴木謙太郎(茨城・90期)、そして地元奈良103期の若武者、栗山俊介と元砂勇雪の3選手だ。鈴木がS2なのは自粛欠場によるもので、ファイナリスト入りしてもおかしくない。栗山はすでに実績があり、初昇級の元砂とともに、地元ファンが感動するレースをしてほしい。
◆プロフィール 山口健治(やまぐち・けんじ) 1957年1月、東京都荒川区生まれ。競輪学校38回生卒業チャンピオンとしてデビュー。主なタイトルは日本選手権、競輪祭(2度)。09年1月引退。現在「スポーツ報知」評論家。
◆アサヒ芸能1/27発売(2/5号)より
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