日本のみならず、国際情勢も依然として不透明だ。年末には、北朝鮮の金正日総書記(享年69)が死去。三男の金正恩氏(28)に正式に政権の継承が発表されたが、北の脅威には十分警戒したほうがよさそうだ。前出・青山氏が警告する。
「北朝鮮は金正恩氏が最高指導者ですが、(77)実権は金正日の義弟のチャン・ソンテク党行政部長(65)が握ることになるでしょう。軍のテロの脅威は引き続き警戒が必要です。日本との関係で言えば経済的に厳しい状況が続きますから、(78)拉致問題を背景にキャッシュを要求してくるものと思われます」
当然、拉致問題も早期解決から遠のくという。
「北朝鮮の新たな最高指導者・金正恩氏の下、拉致問題は必ず動きますが、時間がかかります。金日成が死んだ時も3年間は喪に服しましたから、(79)最低でも1年間は喪に服すと考えれば、焦ってはいけません。また、拉致被害者は17人どころではなく100人以上はいるはずですから、最初のハードルは高く設定すべきでしょう」(青山氏)
北朝鮮を背後から支えている中国もまた今年は大きな変革を迎える。最高指導者の胡錦濤国家主席(69)から習近平氏(58)に引き継がれ、今後、対日強硬策が推し進められることになるという。
青山氏が続ける。
「胡錦濤国家主席とは対照的に軍に近い人物。ですから軍の意向が反映しやすく、日本に対して高圧的な外交姿勢に出ることが予想され、(80)今年中にも尖閣諸島に軍艦を進めるということもあるかもしれません。習近平氏はエリート中のエリートで、(81)実務能力は非常に高い。アメリカも相当手を焼くでしょう」
緊張が高まるのは、日韓関係も同様だ。竹島問題や慰安婦問題が再燃するなど課題は山積だが‥‥。
「12月には韓国の大統領選挙が行われて、(82)現在の李明博大統領は代わるでしょう。李大統領は、昨年12月18日に野田総理に慰安婦問題の解決を迫りましたが、直後に北朝鮮の金正日氏が死去し、死を察知できず過去の問題を蒸し返すという大恥をかいた。李政権の国内の基盤は弱いですし、北朝鮮の今後に備えるうえでは日本のサポートは不可欠ということを考えれば、(83)日韓関係は正常化に傾くのではないか」(青山氏)
東アジアの緊張関係は、まだまだ続く。
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