芸能人にとって、ファンからのプレゼントは人気の証し。もらってうれしいのは間違いないが、過去にはとんでもないモノを送りつけたヤカラもいる。“恐怖の贈り物”被害事件を振り返る。
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昨秋発売されたフォトエッセイで、43歳とは思えぬセクシーショットを公開した武田久美子。そんな彼女もデビュー時は、同性からのいわれのない反感に真っ青になった経験を持っている。
1982年、武田は映画「ハイティーン・ブギ」の準主役に抜擢された。主役は、当時絶大な女性人気を得ていたマッチこと近藤真彦。その恋人役を武田が射止めたことでマッチのファンの嫉妬心に火がついてしまった。地下鉄に貼られた武田のポスターが、あるものはズタズタに破られ、あるものは目をくりぬかれた。
抗議の電話は、映画の製作会社の東宝や所属事務所、果ては武田の自宅にまで押し寄せた。ほとんどが「死んでしまえ! 死ぬまで呪うぞ」といった類い。送られてくる手紙も、ひどいものは血判状やカミソリ入りだったという。
同じく「嫉妬」が発端でも、異性から狙われたのが河合奈保子(48)。 85年、度を越した熱烈ファンから脅迫状を送りつけられた。
「奈保子を殺す」という手紙に猟銃や空気銃の弾まで同封されていたのだ。送り主の言い分は、河合と男性アイドルがデュエットするのが気に入らないというもの。怒りのホコ先は男性アイドルではなく、河合のほうに向けられたのだからファン心理は複雑だ。
実際に被害者が出てしまったケースは、94年12月の「日本テレビ郵便爆破事件」にとどめを刺す。
日テレのドラマ「家なき子」で主役を務め、人気が爆発していた当時13歳の安達祐実(30)宛てに送られてきた封筒が爆発。封筒を開封した安達の所属事務所マネジャー・西川文郎氏が左手親指に重傷を負った。当時、日テレのワイドショーにレギュラー出演していた前出・石川敏男氏が振り返る。
「事件後、郵便物の取り扱いが異常に厳しくなりました。空港にあるようなセンサーに通すなど何重にもチェック。プロダクションやレコード会社が局の芸能担当者にCDやプロモーションビデオを送っても、なかなか本人に届かないと嘆いていました」
西川マネジャーはその後、無事仕事に復帰。しかし、左手親指は切断される結果となった。
現在は、安達の所属事務所を退職し、映画のキャスティングプロデューサーとして活躍している西川氏を直撃すると、
「取材されるような話は何もありませんから」
と丁重な口調ながら取材を断られた。
犯人は捕まらぬまま09年12月に時効が成立。しかし、当事者の心の傷は、いまだ時効には至っていない。
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