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記事全文を読む→【ちょっとおかしな市議・区議たち】元教師のインフルエンサー女優「いずみん先生」が指南する「バズる地方政治」
現在、TikToKで14万人、YouTubeで10万人のフォロワーを持つインフルエンサーは「いずみん先生」として、ショート動画で「怖い先生」と「やさしい先生」を比較してみせたり、いわば「学校の先生あるある」ネタで圧倒的な人気を誇っている。
2025年2月の西東京市議の補選。2万票以上を集めて当選したのが、元教師にして女優の「いずみん先生」こと、千間いずみ市議だ。
神奈川県横浜市の教員採用試験では1384人中トップの成績で合格したが、6年半の小学校教師生活の後、芸能の世界へと足を踏み入れた。すぐに舞台に立ち、プロダクションに所属してからは、ドラマやCMの仕事が次々と舞い込むようになっていった。それがなぜ政治の世界へ…。本人が回想する。
「ちょうど西東京市に住んでいまして、同じ西東京で市議をされている(元芸人の)長井秀和さんから『やってみない?』とお誘いをいただいたんです。せっかく『元教師』というキャリアがあるのだから、それを生かして教育問題に取り組んだりもできるのではないか、と。しかもインフルエンサーとして、世の中に自分の意見を発信できる。しゃべりが慣れているからあなたは政治家に向いているだろう、と言われて」
ただし無所属で出馬すれば、当選の確率は低くなる。それなら政党に入るべきだと、立憲民主党の関係者まで紹介されたそうだ。
「迷いましたね。それまで自分が政治家としてやっていけるかなんて、考えたこともなかったですから」
ちょうど衆院選があり、お手伝いとして選挙事務所で働きつつ、自分が政治に関わって何か役立つことはないか、見つけていこうと決めた。
その結果、やはり自分のやるべき分野は「教育」であり、そこなら何かができるのではないか、と。ようやく出馬の決心がついたのだった。
「今の(学校の)先生は負担ばかり増えて、待遇はなかなかよくならない。それで希望者が減る一方ですよね。残念ながら公立の先生は都道府県の職員になるので、お給料をアップさせることは、市ではできません。でも例えば先生の免許はないけど、先生の仕事の補助ができるスクールサポートスタッフを増員することは、市の予算でも可能なんです。部活動の外部委託なども、市が推進できる。教師の経験者として、少しでも、先生が働きやすい環境を作るために活動したくなりました」
元教師としてだけでなく、インフルエンサーとしての経験も役に立つと感じた。せっかく東京都のど真ん中にあって、アニメ「あたしンち」「ケロロ軍曹」の聖地であり、きゃりーぱみゃぱみゅら有名人の出身者も多いのに、アピール度の弱い西東京市。数多くのショート動画をネタ作り、マーケティングから撮影、編集までを自ら手掛けた彼女なら、「どうやったらバズるか」のコツはわかっている。西東京市のブランディングのための提案を、ぜひやりたいと考えたのだ。
「ただ、市が発信する動画に市議が出演するのはNGなんですよね。お声がかかればいつでも出ますけど。SNSに関しては『動画はショートで数多く流す方がいいですよ』みたいなアドバイスはたくさんできます」
さすがに議員をやりながら女優を続けるのは難しいにせよ、インフルエンサー「いずみん先生」として教育問題への提言や、西東京市のアピールはできる。
高齢市議が多く、まだまだSNSが十分に活用されているとはいえない地方政治の世界。彼女のような新しい議員が、それを変えていくのだろう。
(山中伊知郎/コラムニスト)
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