ドバイ在住の富裕層に招かれた日本人インフルエンサーが、高額な報酬と引き換えに関与するとされる「ドバイ案件」がSNS上で拡散し、大きな騒動となっている。「ヤギと性行為をした」「ハダカで糞尿をかけられる」といった過激かつ真偽不明のものも出回り、名指しされた女性たちは困惑。インフルエンサーの吉川ちか氏は自身のXで「完全なとばっちり」として疑惑を否定し、夫との純粋なドバイ旅行だったと説明した。
元参院議員のガーシーこと東谷義和氏もXで「根拠のない投稿でドバイが誤解されるのは不本意」として、風評被害への怒りを表明している。
では「ドバイ案件」とは実際に、どのような内容なのか。下半身絡みの海外出稼ぎ事情に詳しい元スカウトマンに話を聞くと…。
「ヤギとの性行為や糞尿を塗るといった噂は、聞いたことがありません。ただし、外国人モデルが骨折した状態で遺棄されたという案件は実際にありましたし、自分もそのような話を耳にしたことはあります」
つまりは富裕層相手のパパ活や、接待に近い内容が主なものだというのだ。続けてもらおう。
「日本国内でエージェントによる面接を受け、通過後は現地または周辺国で再選考があり、合格すればUAEへと渡航します。現地では契約書への署名や、守秘義務を課すべく携帯電話を取り上げられるケースがあるようです。参加できるのは、見た目やスペックが一定以上の女性に限られる、と言われています」
イスラム圏ならではの宗教的、文化的な背景が影響を与える側面もあるといい、
「女性が軽視されがちな環境という話を聞きますが、相手も富裕層なので、最低限の常識はあるでしょう。暴力的な行為は、自分の周囲では聞いたことはありませんが、ヘンタイ性のあるプレイの噂はありますね」(前出・元スカウトマン)
今回拡散された「ヤギと性行為」などは、過激な都市伝説がひとり歩きしている可能性が高い。いずれにせよ、報酬の高さや非日常感に惑わされ、実態を知らずに海外案件に関与することは極めて危険だ。安易な判断は避け、十分な調査と慎重な行動が求められる。