スポーツ
Posted on 2025年05月01日 11:20

「これは…何をやってるんですかね」解説者がア然となった「9回二死満塁で投手前バント」中日選手の「超奇策」

2025年05月01日 11:20

 9回二死満塁、サヨナラの絶好のチャンスで、2球目をまさかの「セーフティーバント」。あっけにとられる「奇策」を敢行した中日・山本泰寛に、観客席からは溜め息が漏れた。打球は阪神投手・桐敷拓馬の前に転がり、本塁に送球。チャンスは潰えた。

 このプレーを見た解説者の元中日・山崎武司氏は、首をかしげるばかり。

「これは…何をやってるんですかね。解せないです」

 それは中日ファンも同様だった。

「マジで頭が真っ白になった。自分がアウトカウント間違えてるのかと思った」

「もはや八百長を疑うレベル」

 ちなみに9回のアウト全てが、バントによるものだった。

 井上一樹監督は試合後、山本を擁護した。

「責めるつもりはない。『いける』と思った時には、それは敢行しなさいとは言っている」

 とはいえ、最終的に延長11回、代打カリステの犠飛でサヨナラ勝ちしたからこそ言えること。もしそのまま敗戦となっていれば、山本が戦犯に指名されたのは間違いなかろう。

 …と、これは4月30日の中日×阪神戦(バンテリンドーム)における、観客席の盛り上がりが最高潮に達した場面での出来事である。

 そもそも山本はそれほどバットコントロールがいいとはいえず、仮に一死の場面ならば、意表を突くスクイズの可能性はあったかもしれない。しかし、いくら相手の裏をかく奇策とはいえ、ライン際どころか投手前にコロコロと転がるバントでは、解説者が言葉を失うのも当たり前だ。

 山本は阪神時代の2023年に戦力外通告を受けて、中日が獲得。昨年は79試合に出場して打率2割5分の成績を残し、新天地で持ち味を発揮した。今季はここまで長打率3割3厘だっただけに、誰もがバットを思い切り振り抜く姿を想定していた。

 井上監督は、こうも言っている。

「ビックリしましたね」

 まさかの奇策は山本自身の判断によるものだったわけだが、3塁ランナーの走塁が遅れていたことひとつをとっても、かなり無理のある作戦だった。せめてサインプレーであれば、あるいは3塁線に転がしていれば、「評価」は変わっていたかもしれないが…。

(ケン高田)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/7/22発売
    ■620円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク