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記事全文を読む→高速バスの「相席ブロック」対策が進まないワケ
最近の高速バスは、各列2~3席ずつの各座席が独立したタイプの車両が増えているが、通路を挟んで2席ずつの従来型の車両もまだまだ健在。定員が多い分、運賃は安めに設定されており、多少時間がかかっても安く目的地に行きたい若者などには重宝されている。
ただし、日中に数時間乗るならともかく、長距離の深夜バスで見知らぬ人に隣に座ってほしくないと思う人は多いだろう。自分ではどうすることもできないので運に任せるほかないが、わざと並びの2席分で予約し、出発直前に1席をキャンセルする“相席ブロック”という反則技が存在。予約システムの盲点を突いたやり方で、バス業界もこれには頭を悩ませている。
例えば、航空券の場合、JALのスペシャルセイバーやプロモーションは搭乗54日前からキャンセル手数料として価格の50%、ANAの各種バリュー運賃も搭乗13日前からは60%とかなり割高に設定。JRの指定席特急券・グリーン券はそこまで高くないが、それでも出発前日からは料金の30%と一気に跳ね上がる。
これに対してバスの場合、ほとんどの会社が直前でもキャンセル手数料110円以下と格安。相席ブロックが横行する大きな原因になっているようだ。
「国道交通省が公示する『標準運送約款』の第27条でキャンセル手数料が110円以内と明記されているからです。相席ブロックのような使い方を想定していなかったとはいえ、結果的にバス会社が独自に対応を取りづらい状況を生んでしまいました」(バス業界に詳しいジャーナリスト)
それでも少しずつだが、ここに来て出発間際のキャンセル手数料を大幅に引き上げるバス会社が出始めているという。
「バス会社にとって相席ブロックは営業妨害と同じ。悪意をもってこの方法で予約したことが明らかになった場合、損害賠償を請求される可能性もあるでしょう」(同)
相席が絶対に嫌なら、運賃は多少高くなっても座席が独立したバスを利用すべき。予約に決められたルールがある以上、それを守らなければいけないのだ。
(滝川与一)
※画像は、相席ブロックの被害が多い1列4席の高速バス
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