スポーツ
Posted on 2025年10月17日 10:45

大相撲ロンドン公演が大盛況!サムライ・スピリットが英国を席巻する舞台裏

2025年10月17日 10:45

 34年ぶりとなる大相撲ロンドン公演が、現地で“社会現象級”の盛り上がりを見せている。

 10月19日までの5日間、英国の音楽の殿堂「ロイヤル・アルバート・ホール」で開催された公演は、約2万7000枚のチケットがすべて完売。会場は連日「満員御礼」となった。

「チケットは1席あたり平均5万円。それでも日本以外の国からも多くの相撲ファンが駆けつけ、チケット争奪戦でした」(スポーツ紙相撲担当記者)

 では、なぜロンドンでの開催が実現したのか。

「大相撲の海外開催には2つのパターンがある。地元主催の“巡業”と、相手国からの“招待公演”です。今回はイギリス側からの正式な招待で、プロモートを担当したのは欧州屈指のクラシック系イベント会社『アスコナス・ホルト社』。格式あるロイヤル・アルバート・ホールで開催できたのも、そのコネクションあってこそです。コロナ禍で一度延期になっていた経緯もあり、現地の期待値は高かった」(古参相撲記者)

 八角理事長(元横綱・北勝海)をはじめ、両横綱や親方衆など総勢約120人がロンドン入り。

「会場では土俵の設営だけでなく、トイレの強度を上げるなどの特別対応も行われました。食事面では、おにぎり1000個を用意したそうですが、あっという間に完食。用意した米や麺も底をついたとか」(相撲協会関係者)

 さらに話題を後押ししたのが、元関脇・逸ノ城の米映画出演。彼は1900年代に力士がアメリカを旅する物語「THE Wide West」に登場しており、海外での相撲人気を象徴する存在となっている。

「いまや国内の本場所も、インバウンド観光客の増加で連日満員。相撲協会はコロナ禍で100億円以上の赤字を抱えていましたが、4年ぶりに黒字転換。今回のロンドン公演は、その再建の一環でもあります。来年にはパリ公演も決定しています」(前出・関係者)

“サムライ・スピリット”がロンドンを熱狂させた今回の興行。大相撲の「海外進出ラッシュ」は、これからが本番になりそうだ。

(小田龍司)

全文を読む
カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/10/14発売
    ■630円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク