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記事全文を読む→佐藤誠「取調室の裏側」〈警視庁組対部が22年の歴史に幕。高市総理の捜査改革はこうなる〉
この季節に思い出すのが、半袖1枚しか持っていなかったホシのこと。震えていたのを見かねて取調室でジャンパーを貸したら利益供与を疑われ、裁判所まで呼び出されたっけ。
そんなことが脳裏をよぎる秋だが、大きな組織改編が発表された。警視庁組織犯罪対策部(組対部)が刑事部に統合され、22年の歴史に幕を閉じたのだ。
組対が姿を消したのは、暴力団の弱体化が大きい。
「暴力団員は生きているだけで罪」という暴排条例が相当の効果をもたらし、構成員・準構成員は今では2万人を下回っている。
だが「悪」は「トクリュウ」と呼ばれる匿名・流動型犯罪グループに形を変えた。警察にとって厄介な存在だ。犯罪組織の拠点は海外、メンバー構成は元暴力団員、半グレ、外国人と多様だ。暴力団との接点も見え隠れし、ニセ警官詐欺やSNS型ロマンス詐欺が横行している。
もはや「暴力団=組対」「知能犯=捜査2課」という警察組織の縦割りに限界がきていた。特殊詐欺やマネーロンダリング(資金洗浄)を捜査すれば部署をまたがり、専従組織の枠組みが犯罪実態に合わない時代が訪れたのだ。
そこで警視庁は「匿流対策本部」を新設。統合した刑事部にトクリュウ関連の事件を担当する「特別捜査課」を設置した。特殊詐欺・闇金などを扱う生活安全部からも情報を集約し、複雑化した犯罪グループを同じレール上で追う。
2025年10月21日、高市早苗氏が総理に就任。高市氏は以前から世界一安全な日本を取り戻すことを公言している。野放図になっている外国人対策は、「付き合い方をゼロベースで考える」と述べ、毅然とした態度には俺も驚かされた。
治安も含めた安全保障を重視する高市総理ならば、捜査権限が拡大し、外国人犯罪に対する初動捜査、身元確認、入管連携が迅速になるだろう。警察官が身分を偽装して犯人側に接触する「仮装身分捜査」、警察が金の流れを把握する「架空名義口座」の導入など能動的捜査も提言していた。ゆえに「特別捜査課」は動きやすくなる。予算の心配もいらなくなるが、現場の刑事の思考は単純ではない。
捜査1課には独自の流儀がある。それはどこの課も等しく、組織が変容して指揮系統を一本化しても「文化の摩擦」は簡単にはなくならない。「机上で資料を洗う刑事」と「現場で靴底を減らす刑事」が同じ課で捜査をすれば衝突し、主導権争いが起きるのは目に見えている。数が多い所轄での組織再編は、さらに難しいものになる。
その壁を越えても、捜査能力を底上げするのは時間がかかるし、出来上がるのは「何でも屋」の刑事。縦割りの壁を壊すのは俺も賛成だ。が、引き換えに知能犯や暴力犯など巧妙化する複合犯罪に通じる「プロ」がいなくなれば、本末転倒ではあるのだが‥‥。
佐藤誠(さとう・まこと)警視庁捜査一課殺人犯捜査第一係、通称「サツイチ」の元取調官。1983年、警視庁入庁。2004年に捜査一課に配属。『伝説の落とし屋』と呼ばれる。「木原事件」で木原誠二氏の妻・X子さんの取調べを担当。2022年に退官。
佐藤誠の相談室
https://satomakoto.jp/
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