社会
Posted on 2025年10月30日 06:45

【自然保護団体が緊急声明】クマ異常出没の原因は山林破壊でクマを追い出す「メガソーラー開発」にあり!

2025年10月30日 06:45

 畑や民家はもとより、小学生の通学路から生活道路まで、日本各地のクマ出没ニュースが、毎日のように流れている。先日は岩手県盛岡市の市街地で、銀行の駐車場にまで現れ、麻酔で捕獲する大騒動になっている。
 日本列島にはヒグマ(北海道)とツキノワグマ(本州以南)が生息しているが、中でも地域住民を震え上がらせているのは、街中で人間を襲うアーバンベアの急増だ。

 今、街中での悲惨な人身被害と「メガソーラー開発」との関係が取り沙汰されている。広大な山林を切り開いて行われるメガソーラー開発がクマを追い出し、狂暴なアーバンベアの急増を招いているというのだ。

 自然保護団体「日本熊森協会」がこのほど、公式サイト上で発出した「北海道・東北等のクマの異常出没を受けての緊急声明」の中で「森林を破壊する再生可能エネルギー開発は直ちにストップを」との一項を設け、次のように警鐘を鳴らしている。

〈東北や北海道では、メガソーラーや大規模風力発電施設がクマたちの生息する広大な森林を伐採し山肌を削って造られており、今後も、次々と開発が進む計画になっています。このままでは、日本文明を支えてきた水源の森でもあるクマ等の野生動物の生息地が、回復不能なまでに破壊されてしまいます。国が、早急に法規制をかけるべきです〉

 この警鐘は決して大げさなものではない。日本熊森協会が現地調査や衛星画像などから分析した測定結果によれば、再生可能エネルギー開発(メガソーラー開発、風力発電開発)名目で伐採されてしまった日本国内の森林面積は、2022年2月時点で2万3075ヘクタール(メガソーラー2万2253ヘクタール、風力発電822ヘクタール)にも及んでいるというのだ。

 全国紙社会部記者が指摘する。
「2万3075ヘクタールといえば、大阪市の市域面積に匹敵する広さです。このうちメガソーラー開発で失われた森林面積は2万2253ヘクタールにも上っており、メガソーラー開発がいかにクマの生息地を奪ってきたかが浮き彫りになっています。しかも近年は新たな設置場所を求めて、開発の手は山林の奥へ奥へと伸びています」

 ただでさえクマそのものの個体数が激増していると言われる中、生息地とエサ場を奪われたアーバンベアが狂暴化し、人を襲うのは当然のことなのである。

(石森巌/ジャーナリスト)

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