政治
Posted on 2025年11月02日 09:30

コメは来年1200円に大暴落する!卸業者が明かす「在庫予想量」の衝撃データ

2025年11月02日 09:30

 童顔であることと東大出ということから「お坊ちゃま大臣」といわれている鈴木憲和農水相。コメの値段が高止まりしている状況下、「おコメ券の配布」を主張した。これに「何をぬかす、お坊ちゃま。高いコメを券で買うより、コメの値段を下げろ」との批判が強い。
 しかし鈴木農相がこの時期のコメ価格の引き下げ政策をとらない根拠がある。来年6月のコメ在庫予想量が多く、業者から「5キロ1000円台に下がる可能性がある」との声が出ているためだ。

 今年9月から10月に収穫されたばかりのコメについての農水省の需給見通しとしては、2025年産主食用米の生産量は2024年産と比べて、68万トン増えている。
 また9月の銘柄別売り上げは、輸入米のカルローズ、備蓄米が上位にきているという。消費者、外食産業が国産米離れを始めているのだ。つまり国内産米が、一時的にだぶついてきていることを示している。

 だがJAが出荷時に予約金として農家に渡している、概算金の相場は高い。2024年産でJAが集荷できた量が少なかったため、高い値をつけて買った。これにつられて、他の業者も高値でコメを買っている。卸商などの業者は、高値で買ったコメをいきなり安値では売れない。国産米離れが進もうが、まだ損を出してまで売る時期ではないのだ。

 そのため、何が起こっているのか。出荷時に見込み値段の高値で買ったが、予想を下回る需要となり、高値のコメが在庫として残ってしまっているのだ。
 農業専門紙の農業協同組合新聞で大手コメ卸商「神明」の藤尾益雄社長がインタビューに答えているが、来年6月の在庫が「230万トンになる可能性がある」という。
 過去20年、6月末の在庫が230万トン以上になったことはなく、2014年に220万トンだった時は、コメの値段は相対取り引き価格が玄米60キロで1万1000円台にまで暴落したという。市販価格で5キロ1200円程度で、当時は「コメ大暴落」という見出しが新聞をにぎわせた。

 ちなみに農林水産省が公表した、2025年産の新米が業者間で9月に取り引きされた価格は、玄米60キロあたり3万6895円。ちなみに2024年産の昨年同時期の取り引き価格は2万2700円だった。

「6月を過ぎると、在庫が古米となります。卸業者は今のままでは高値でつかんだコメで大損するので、損切りするタイミングを計っている。年末、そして決算期の来年3月が放出のタイミングです。コメの専門家になるほど、来年のコメの値段は下がると考えられるのです」(農業専門紙記者)

 というわけで「お坊ちゃま君=鈴木農水相」は強気なのだ。

(健田ミナミ)

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