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記事全文を読む→原田龍二「誰がなんと言おうと霊はいる!」〈今週の龍言〉杉下右京じゃなく、水谷豊を笑わせたい
97年放送のドラマ「流れ板七人」(テレビ朝日系)で初共演して以来、水谷豊さんとの現場は僕の俳優としての大きな糧になっています。
「傷だらけの天使」「熱中時代」「熱中時代 刑事編」「あんちゃん」「事件記者チャボ!」(いずれも日本テレビ系)などなど、数え挙げればきりがないですが、子供の頃から、ずっとテレビで見てきた人です。
僕の中では「熱中時代の北野広大みたいな先生が現実の世界にいたらいいな」と思っていた特別な存在です。もちろん、北野広大は豊さんが作り上げたキャラクターですが、豊さんは本当に先生っぽかった。当時は「本物の小学校教師」として見ていたのだと思います。
だから、実際にお会いした時も、同業者とは思えませんでした。共演したドラマの現場で目の前にいる水谷豊は、あの北野広大そのものなんですけど、やはり全然違う。これはなんなのか? 水谷豊という一人の人間に凄く興味を引かれたんですよね。
まず、初めに言いたいのは芸能界に優しい人はいっぱいいますけど、豊さんは群を抜いています。僕はあんなに優しい人に出会ったことがありません。しかも、その優しさは分け隔てなくすべての人に注がれます。エキストラの人にも自分から気軽に話しかけるんですよ。
それに「相棒」(テレビ朝日系)のロケでお弁当は、初めて共演する若い俳優さんたちと一緒に食べるんです。初見の俳優たちは、相棒の現場で緊張してますからね。当然豊さんはそこを汲み取っていて、食べながら何気ない話を彼らに振っていく。そこで気持ちをほぐしているんです。
ドラマや映画の撮影現場というものは早く着きすぎると、スタッフが到着してなかったり、駐車場の場所がわからなかったりして準備が整ってないこともあるんですが、相棒の現場はそういうことが一切ありません。現場には必ずアテンドするスタッフがいて、すべての段取りがスムーズに流れます。それは50年近く主役を張り続ける豊さんが、仕事をしやすい雰囲気を作ってきたからなんだと思いますね。
そして、豊さんと言えばスキンシップです。
朝、「おはようございます」と挨拶してまず握手。撮影が終わって「お疲れ様でした」と帰る時も握手。
次の日も同じ現場で会うんですよ。その握手も一回や二回じゃありません。ノリで何回もしたり、ハグも当たり前ですから。
クランクアップの時のハグじゃないですよ。一日の終わりのハグです。
他の現場では握手などほとんどありません。その点は日本人離れしていると思います。撮影現場にいる人って大概はせわしないんですけど、そんな場でも常に穏やかで慌てることはないのが豊さんなんですね。
僕は相棒では陣川公平という役で、年に一回ぐらいのペースで出演させていただいています。出た時には爪痕を残したい。(杉下)右京さんじゃなくて水谷豊を笑わせたいんです。
陣川が失恋して酒飲んでクダを巻くシーンがあったんです。僕は豊さんに受けたい一心、かといってスタンドプレイにはならない演技を試行錯誤しました。
カット! の声がかかった後、
「もう勘弁してよ、龍二」
豊さんが、ボソッと僕に聞こえるように言ったんです。「よし!」と心の中でガッツポーズですよ。モチベーションがメチャクチャ上がりますよ。
撮影中、豊さんはほとんどNG出しません。まさに杉下右京そのものです。テストの時も台詞は違わない。長台詞がいっぱいあるんですけどね。
一方、僕は結構NG出すんですけど、その時に豊さんの顔見ても別に何とも思ってない様子です。僕としては、少しは間違ってほしいんですけどね。
謎めいた話も聞きましたよ。相棒で陣川が寺脇康文さん演じる亀山薫と再会する回でのこと。喫茶店で撮影をするので近所のお寺が支度部屋になったんです。
そうしたら豊さんが、
「龍二さぁ、さっき不思議なことがあったんだよ。支度部屋の隣にあるトイレに行ったら、大のほうからお年寄りの『よっこいしょ、よっこいしょ』という声が聞こえたの。人がいるんだなと思ってトイレから出たんだけど、誰もいないんだよ」
トイレの外では豊さんが出てくるのをマネージャーさんが手を拭くタオルを用意して待っていたんです。でも、豊さん以外にトイレから誰も出てきてないし、中には誰もいなかった。
「本当に誰かが入ってたんですか?」
と僕が聞くと、
「間違いなく人がいた。それぐらいわかるよ」
というわけです。豊さんから心霊話を聞いたのは初めてなので新鮮でした。とても不思議がっていましたね。
豊さんとは滅多に会えません。なので、共演してる時はちょっとでもあの方の役に立ちたいんです。通常、マネージャーさんがそばにピタッとくっついているんで、僕の出る幕などありません。何かの隙間で何か役に立てないかなといつも考えているんです。
楽屋のメイク室にあるテーブルには、その日に出演する人たちの小道具が置いてあります。
【眼鏡 杉下右京】
【スマホ 亀山薫】
それぞれの担当者の方たちによって、小道具は完璧な状態にして置いてある。
ところがある日、右京さんがかける眼鏡のレンズが曇っていたんです。
「これはチャンス! 今なら誰も見てない」
と右京さんの眼鏡を僕が拭いたんです。
メイク室ですから鏡があって、ヘアメイクさんが豊さんの髪をブローしてる最中でした。ブローされながらも豊さん、しっかり鏡越しに僕を見ていたんですよ。
「龍二、ありがとう」
あの時はうれしかったですね。僕がやる必要はないんですけど。少しでも役に立ちたいなと。スタッフもその感じで動いていると思います。それがドラマを作るということであり、番組作りの理想じゃないかと。主役のためにみんなが力を合わせる。そう思わせてくれる人だと思いますね。
原田龍二(はらだ・りゅうじ)1970年生まれ。東京都出身。92年ドラマ「キライじゃないぜ」で俳優デビュー。「水戸黄門」「相棒」シリーズなど出演多数。温泉バラエティ「湯一無二」(MX)のほかユーチューブ「ニンゲンTV」ではゴーストハンターとしても活躍中
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