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記事全文を読む→佐藤誠「取調室の裏側」〈捜査一課と公安は水と油の関係。結論ありきの腐敗した組織体質〉
高市政権が発足し、国家公安委員長に赤間二郎氏が起用された。個々の警察活動を直接指揮する権限はないが、組織の方針や人事には影響してくる。就任会見で「大川原化工機の冤罪事件」などを取り上げ、
「警察への信頼が揺らいではならない。再発防止を徹底することが大切だ」
とした。この発言に、上層部は襟を正したことだろう。赤間氏が苦言を呈した大川原化工機の冤罪事件の原因は公安にある。俺たちは「公安」の「公」をもじって「ハム」と呼び、捜査一課との関係は水と油だった。一課が主に殺人や強盗事件を捜査する一方、公安部はテロやスパイ、思想犯罪の捜査をしている。ハムの根底には「国家を守っている」というエリート意識があり、プライドが高く捜査一課を「ただの事件屋」と見下す傾向にあった。
公安部のキャリアのほうが出世ルートに乗りやすいこともある。警視庁の迫田裕治警視総監も公安外事部門を歩んでいた。公安部に対する不満が生じ、肌が合わない理由を挙げればキリがない。
「捜査」に関しても、俺たちから見れば素人集団だ。公安部は「水面下で情報を抑えるプロ」であるが、捜査全般の能力は一課とは雲泥の差。供述調書や取り調べの技術は驚くほど低い。
95年3月30日に発生した「國松警察庁長官狙撃事件」では、公安部と合同捜査をしている。
捜査一課は怨恨とテロの両面から探り、徹底的に地取り捜査を展開。公安部にも情報を共有したが、向こうの方針は違う。
事件の10日前に、オウム真理教による「地下鉄サリン事件」が起きていた。銃撃事件にも関与しているとして、捜査の主導権は公安部が握ることに。オウムに関する情報も、捜査一課の刑事がブンヤ(新聞記者)に流すと疑い、情報を共有せずに囲い込んだ。
端から「オウム犯行説」と決め打ちするのは危険なことだ。が、ハムは聞く耳を持たず、進む方向が180度違い、一課は次第に蚊帳の外に置かれて摩擦は広がった。
04年に警視庁公安部は、元オウム真理教の幹部ら3人を殺人未遂容疑で逮捕。しかし、検察は嫌疑不十分で不起訴処分とした。「現場で犯人を挙げるプロ」の捜査一課が主導権を握れば、ホンボシにたどり着いたと今でも確信している。
あれから約30年が経ったが、公安部の「体質」は変わっていなかった。結論ありきでストーリーを描き、都合のいい証拠をでっち上げたひどいやり方だ。
捜査一課は検挙率など事件解決の成果が明確に数値化される。公安部は未然に防ぐのが主要な任務のために「事件」が少ない。重大事件で手柄を一つ挙げれば、退官するまで安泰だと言われている。そのため功を焦り、最悪の結果を招いた。捜査一課が特段偉いわけでないが、「捜査のイロハ」は覚えてほしいものだ。
佐藤誠(さとう・まこと)警視庁捜査一課殺人犯捜査第一係、通称「サツイチ」の元取調官。1983年、警視庁入庁。2004年に捜査一課に配属。『伝説の落とし屋』と呼ばれる。「木原事件」で木原誠二氏の妻・X子さんの取調べを担当。2022年に退官。
佐藤誠の相談室
https://satomakoto.jp/
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