政治
Posted on 2025年11月19日 20:00

中国大使が「親中派」を使って「日本国内でも高市批判」を喧伝する「無理やりプロパガンダ」

2025年11月19日 20:00

〈台湾に関する高市(早苗)首相の誤った言動は、日本国内でも広く疑問と批判を受けている〉
 これは中国の呉江浩駐日大使がXに投稿した一文である。呉大使がリンクを張った中国国営放送の中国中央テレビ(CCTV)には、4人の日本人が登場する。公明党の斉藤鉄夫代表、石破茂前首相、「村山首相談話を継承し発展させる会」の藤田高景理事長、東アジア共同体研究所所長・理事の孫崎享氏だ。

 中でも藤田氏は元社会党職員で「関東大震災朝鮮人・中国人虐殺100年犠牲者追悼大会実行委員会」の事務局長を務めていた。昨年10月に中国・新疆を訪問後、呉大使のもとを訪れた。
 中国大使館のウェブサイトによれば、藤田氏は「新疆の経済が繁栄し、社会が調和し、文化の多様性が深く感じられたこと、さまざまな民族の人々が満ち足りた幸せな生活を送っている」と報告している。呉大使からは「影響力を発揮し、自ら体験した客観的な真実の新疆を伝え、より多くの日本の友人が新疆を訪れ、中国を知るよう率先して促し、中日関係の改善と発展のために積極的に努力するよう」と激励された。

 新疆ウイグル自治区では中国当局がウイグル族を弾圧しているとして、欧米が対中制裁を加えている。中国当局はプロパガンダのため、藤田氏のような「親中派」を招致したとみられる。
 親中派の公明党・斉藤代表や、いわば「中国大使館のお抱え」である藤田氏を登場させて、「日本国内でも広く疑問と批判」というのは無理があるようだ。

(奈良原徹/政治ジャーナリスト)

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