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記事全文を読む→【マイルCSの大ヒント】「差し・追い込み馬」と「先行馬」それぞれでチェックすべき「勝つための特性」はコレだ!
今年のGI・マイルチャンピオンシップ(11月23日、京都・芝1600メートル)は「ペース」がカギを握る一戦になりそうだ。
オールドファンには釈迦に説法だろうが、かつては「常軌を逸した乱ペース」で鳴らす、名物レースとして知られていた。
スタート直後から出入りの激しいポジション争いが繰り広げられ、4コーナーでは20馬身近い超縦長の隊列になることもしばしば。最後の長い直線では好位争いから抜け出して必死の粘り込みを図る馬に、後方に位置していた差し、追い込み馬が大外から一気に襲いかかるという、実にスリリングな攻防戦が展開された。
そして多くの場合、常軌を逸した乱ペースとメリハリの効いた展開を利して浮上してくるのは「上がりのかかるハイペースを得意とする差し、追い込み馬」だったのである。
ところが近年は、様相が一変した。時にハイペースとなる年はあるものの、かつての乱ペースはすっかり影を潜め、ペースはおおむね「平均以下」、場合によっては「超スロー」で展開されるケースが少なくない。
同様の傾向はスプリント戦線でも顕著になっており、GI・スプリンターズステークス(中山・芝1200メートル)ですら、下級条件レース並みの超緩ペースが散見されるのだ。
ジョッキーがより勝ちやすく、より合理的な騎乗を模索した結果なのかもしれないが、今やマイルCSの看板は「乱ペース」から「仲良し小好し」に架け替えられてしまった、と言っても過言ではない。
翻って今年の出走メンバーを見渡すと、確固たる逃げ馬が見当たらないのに加え、有力馬の多くは「後方待機から」のタイプである。まさに誰も彼もがハナに立ちたくない毒饅頭レースであり、GIらしからぬ超スローペースになるシーンまで考えられるのだ。だとすれば今回、4コーナーまで「仲良し小好し」のペースと展開を利する形で浮上してくるのは、以下のような特性を有する、いずれかの馬ということになる。
●スローペースでの「速い上がり」と「鋭いキレ」を身上とする差し、追い込み馬
●最後の直線でも「スピード」と「速い上がり」を持続させることができる先行馬
ちなみに多くの場合、ハイペースを得意とする差し、追い込み馬はスローペースでは不発に終わり、かつ「逆もまた真なり」という点を見落としてはならない。
したがって、どちらのタイプに該当する差し、追い込み馬であるかについては、過去の好走パターンをはじめとする事前の検討が必要となる。同様に、スタートからポジションを取りにいく先行馬についても、スピードと速い上がりの持続力チェックは不可欠である。
(日高次郎/競馬アナリスト)
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