スポーツ
Posted on 2025年12月04日 17:00

菊地大稀も山瀬慎之助も…「なかなか1軍で起用されない」巨人若手の起用をめぐる阿部慎之助監督の「采配基準」考察

2025年12月04日 17:00

「1軍で投げたい」
 そんな率直な思いを口にしたのは、契約更改を終えた巨人・菊地大稀だった。年俸は400万円減の2000万円。その言葉にはここまでの歩みと、まだ結果を残しきれていない悔しさがにじんでいた。

 育成から再スタートした今季、菊地は7月に支配下へ復帰。7試合で1勝1敗、防御率1.80と、限られた場面でしっかり役割を果たした。
 2軍ではこの2年間、安定した投球を続けており、昨年は36試合で防御率1.00、今季も23試合で防御率1.98と力を示している。「いつでも投げられる準備はしていた」という言葉からは、その自信が窺える。

 ではなぜ、なかなか1軍で起用されないのか。
 阿部慎之助監督の采配には「基準がはっきりしていていい」という評価がある一方で、「起用が固定気味」「若手に順番が回りづらい」といったものも。

 プロ野球ファンのコミュニティーサイトなどを見ると、交わされている議論の中では、中日OBが根尾昂について語った「一本立ちしてほしい」というニュースを引き合いに出しているものも。役割が定まらないまま時間が過ぎていく状況が重なったのか「巨人は菊地をどう育てたいのか見えない」というわけだ。

 こうした思いを抱えるのは捕手の山瀬慎之助も同様で、契約更改で1軍に呼ばれない悩みを明かしている。2軍で100試合に出場し、打率3割2厘という数字を残しながら、1軍での今季出場はわずか1試合。本人は「1軍でやらないと意味がない」とのコメントには、結果を残しても扉が開かない現状へのもどかしさが表れている。
 
「自分の思いは伝えました」
 そんな菊池の決意表明は、そして山瀬の叫びは阿部監督にどこまで届いたか。火ダネがくすぶる来季の若手起用の行方は…。

(ケン高田)

カテゴリー:
タグ:
関連記事
SPECIAL
  • アサ芸チョイス

  • アサ芸チョイス
    社会
    2025年03月23日 05:55

    胃の調子が悪い─。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、ウイルス感染など様々な原因が考えられるが、季節も大きく関係している。春は、朝から昼、昼から夜と1日の中の寒暖差が大きく変動するため胃腸の働きをコントロールしている自律神経のバランスが乱れやすく...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月18日 05:55

    気候の変化が激しいこの時期は、「めまい」を発症しやすくなる。寒暖差だけでなく新年度で環境が変わったことにより、ストレスが増して、自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮し、脳の血流が悪くなり、めまいを生じてしまうのだ。めまいは「目の前の景色がぐ...

    記事全文を読む→
    社会
    2025年05月25日 05:55

    急激な気温上昇で体がだるい、何となく気持ちが落ち込む─。もしかしたら「夏ウツ」かもしれない。ウツは季節を問わず1年を通して発症する。冬や春に発症する場合、過眠や過食を伴うことが多いが、夏ウツは不眠や食欲減退が現れることが特徴だ。加えて、不安...

    記事全文を読む→
    注目キーワード

    人気記事

    1. 1
    2. 2
    3. 3
    4. 4
    5. 5
    6. 6
    7. 7
    8. 8
    9. 9
    10. 10
    最新号 / アサヒ芸能関連リンク
    アサヒ芸能カバー画像
    週刊アサヒ芸能
    2025/11/25発売
    ■630円(税込)
    アーカイブ
    アサ芸プラス twitterへリンク