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記事全文を読む→「現役最強の守護神」ディアスのドジャース入団会見に「乱入」した「ドジャース大嫌い」ライバル球団の「強奪劇」
メッツからFAとなっていた「現役最強の守護神」エドウィン・ディアスのドジャース入団会見が行われた12月12日(現地時間)、アメリカのスポーツメディアの大半は、トップニュースとして報じていた。しかし、野球ニュース欄の独占とまではいかなかった。米スポーツメディア「ジ・アスレチック」「ESPN」などを見ると、巻末ながらドジャースに関する「重大な一報」が掲載されていた。
今季までドジャースでマイナーの打撃コーディネーターだったブレット・ピル氏が、ロッキーズの打撃コーチに就任するという。これまで多くの若手を育ててきた実績が買われたのだろう。
話は11月上旬に遡るが、ロッキーズはドジャースの上級副社長だったジョシュ・バーンズ氏の「引き抜き」にも成功している。ロッキーズの新ゼネラルマネージャーとなり、このオフからチーム強化に着手している。バーンズ氏もスカウト部門やファーム組織の強化で敏腕を奮った、優秀なフロントスタッフだ。
ロサンゼルスのファンはディアス獲得で盛り上がったが、直近13年で12回の地区優勝、3度の世界一を達成した「強豪チームの礎」を築いた有能スタッフが、ウラでは引き抜かれていたわけだ。この件を「ドジャースのピンチ」と捉えるか、あるいは「メジャーリーグではよくあること」と割り切るか、だ。
「アメリカでは昇給、栄転のオファーが来た際、在籍中の団体への義理や同僚たちとの友情を天秤にかけて残留を選択したら、バッドチョイスとなります。昇給、栄転の話が来たら引き受けるべき、という考え方。ドジャースもピル、バーンズ両氏の栄転を喜び、快く送り出しました」(アメリカ人ジャーナリスト)
そういわれてみれば、昨年オフも一塁コーチャーだったクレイトン・マッカロー・コーチに、マーリンズ監督就任の打診があった際、ドジャースはその背中を押している。
日米の考え方の違いと言ってしまえばそれまでだが、ロッキーズはドジャースと同じナ・リーグ西地区のチームだ。日本的な発想かもしれないが、情報流出が心配される。
「昨年のロッキーズはシーズン101敗を喫し、今季もさらに上回る119敗でした。ピル、バーンズ両氏に託されたのはチーム再建というよりも、その前段階の組織作りでしょう」(前出・アメリカ人ジャーナリスト)
ロッキーズのオーナー、ディック・モンフォート氏は「ドジャース嫌い」で知られる。選手補強には消極的で、選手総年俸を抑えるためのサラリーキャップ制導入を訴えた。大型補強を続けるドジャースを受け入れない理由は、このあたりにありそうだ。前ドジャース・マイナーコーチ引き抜きの発表をディアスの入団会見日にぶつけてきたのも、モンフォート氏の意向によるものかもしれない。
(飯山満/スポーツライター)
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