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記事全文を読む→漫画家・弘兼憲史の男子厨房に入るべし!〈水餃子〉焼き餃子より手間いらず。ひと口小ぶりの皮をツルン
餃子といえば、日本では焼き餃子をイメージしますが、本場中国では「水餃子」が一般的です。日本人がお正月にお節料理を食べるように、大晦日に家族で作り、正月に「水餃子」を食べるのです。特に中国北部の人々にとっては欠かせない料理なのです。 一方の焼き餃子は、食べきれずに残った「水餃子」を翌日に焼いて食べる、いわばリメイク料理の位置づけで、あくまで脇役的な存在なのです。
母が北京で暮らしていたこともあったので、私が子供の頃に食べた手作り餃子も「水餃子」でした。昔は市販の皮がなかったので、小麦粉を水で練って伸ばして皮を作りました。型抜きなどありませんからコップを代用して丸い形を作成しました。そんな手作りの水餃子がとてもおいしかったです。
ヒロカネプロダクションでも水餃子作りに時々チャレンジしています。焼き餃子は、火加減や差し水の量、蒸し焼きにするタイミングなど調整することが多く、意外と手間がかかるからです。
作り方は超簡単です。豚肉(合い挽きでも可)、細かく刻んだキャベツやニラ、長ネギ、生姜を加えてよく練り、つなぎに卵を加えます。具はキャベツでなくて白菜でもいいでしょう。その際は、塩を振って水分をギュッと絞ってください。好みで刻んだニンニクやしそを加えてもOKです。醬油、うまみ調味料でしっかりと下味をつけます。これで餡のでき上がりです。
次は餃子の餡を包む皮です。ここが「弘兼流・水餃子」のポイントです。スーパーで売っている大判の厚みのある皮ではなく、小ぶりで薄皮の餃子の皮を使用してください。私はいつも150枚ぐらい入っているものを使っています。
外で食べる時は大ぶりの皮のモチモチとした触感も楽しみますが、ヒロカネプロの水餃子は、ひと口でツルンと食べれるサイズが定番です。ティースプーンで餡を包み、全部で150個ほどの数を作ります。皮を包む時はひだをつける感じで包んでください。くっつきにくいようでしたら、皮の縁に指先で水をつけるといいでしょう。
かなりの量ですが、複数人で集まって作ればあっという間。テーブルの真ん中にガスコンロを置き、雑談をしながら、わいわいと楽しく作業しています。後は、沸騰したお湯の中に餃子を入れて、浮き上がってきたらすくって熱々の水餃子をフーフーして食べるだけです。私は、酢が苦手なので餃子のタレは醬油とラー油で食べています。
餃子と言えば、新宿西口の新宿十二社通りにあった「白龍」を思い出します。トマトタンメンが有名な店ですが、昔、よくここで編集者と夜中に水餃子を食べました。残念ながら今は閉店してしまいましたが、江古田に「白龍トマト館」がオープンしています。
あとユニークな会員制の餃子レストランもあります。荻窪で「蔓餃苑」を手がけているのはマンボミュージシャンのパラダイス山元さん。「餃子の王様」とも呼ばれている方です。伊勢海老など贅沢な具材を使った変わりダネの餃子が次々と登場します。コース料理のみでお値段も張りますが、いろいろな餃子が楽しめます。
皆で集まるお正月にも手軽に作れる「水餃子」は、ぜひ試してみてください。
弘兼憲史(ひろかね・けんし)1947年、山口県生まれ。早稲田大学法学部卒。松下電器産業(現パナソニック)に勤務後、74年漫画家デビュー。以来『課長 島耕作』『黄昏流星群』などヒット作を次々生み出している。07年には紫綬褒章を受章。
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