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記事全文を読む→J1百年構想リーグ「水戸ホーリーホックで再出発」樹森大介監督の「町田から勝ち点1」が大きな意味を持つ「これからの戦術」
J1百年構想リーグは第2節が終了した。
J1は降格がないため、監督としては思い切った采配ができる。特に新監督にとっては、選手の特徴を把握するのに貴重な大会といえる。
今季も監督交代が頻繁に行われた。例えばサンフレッチェ広島のミヒャエル・スキッベ監督が、ヴィッセル神戸の監督に。その神戸を2連覇に導いた吉田孝行監督は、清水エスパルスの指揮官に就任した。広島はドイツ人のバルトシュ・ガウル氏を監督に招聘。また名古屋グランパスはJリーグを知り尽くしているミハイロ・ペトロヴィッチ監督が指揮を執る。
そんな中、オヤッと思ったのは、水戸ホーリーホックの樹森大介監督だ。開幕戦の東京ヴェルディ戦は1-3で完敗し、J1の洗礼を受けた。ところが第2節の町田ゼルビア戦では立ち上がりから積極的にプレスをかけ、相手に攻撃の形を作らせなかった。
それでも町田の勝負強さが光り、セットプレーから2失点。最終的に2-2のままPK戦で敗れたものの、J1初の勝ち点1を奪った。シュート数、枠内シュート数、スプリント数で町田を圧倒していただけに、立ち上がりのチャンスを決めきれなかったことが悔やまれる。
町田は中国でのACLE(アジアチャンピオンズリーグエリート)の試合から中3日という日程だったこともあるが、この勝ち点1は水戸の選手たちにの自信になったはずだ。
樹森監督は昨シーズン、アルビレックス新潟の監督に就任。それまでJ1はおろか、J2でもトップチームの監督経験はない。それでも監督に就任できたのは、S級コーチライセンスを取得した際、研修クラブとして新潟を選んだことにある。少しでも新潟のサッカーを理解している指導者ということで、白羽の矢が立った。
それでもいきなりのJ1監督は荷が重かったのか、結果が出ず、6月に解任された。
一方の水戸はJ2初優勝と、初のJ1昇格を決めた。その立役者となった森直樹監督は退任し、FD(フットボールダイレクター)に就任。樹森監督を新たに招聘したというわけだ。
樹森監督は2012年から2024年まで水戸のユースで監督とコーチを務め、トップチームのコートも経験している。森FDは2003年の現役時代からずっと、水戸で仕事をしてきた。互いに水戸への愛着は強い。
それ以上に期待したいのは、樹森監督がJ1で指揮を執った経験だ。例えばパススピード、判断の速さ、プレッシャーの速さ、当たりの強さ、ボール際の激しさなど、J2とは違うレベルを知り尽くしている。そういう部分をトレーニングで選手に落とし込んでいき、試合で通用するチームにするしかない。
まだまだやりたいサッカーはできていないと思うが、再出発となった水戸でどんな成績を残すことができるか。
(渡辺達也)
1957年生まれ。カテゴリーを問わず幅広く取材を行い、過去6回のワールドカップを取材。そのほか、ワールドカップ・アジア予選、アジアカップなど、数多くの大会を取材してきた。
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