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記事全文を読む→Jリーグ「百年構想リーグ」最終順位決定システムと賞金1.5億円で面白い「思い切った若手起用」「新戦術を試す」
Jリーグ「百年構想リーグ」が2月6日に開幕する。これは今年だけの特別大会で、J1はEAST、WESTに10チームずつに分かれ、J2とJ3は40チームをEAST-A、B、WEST-A、Bの4つのグループで、ホーム&アウェーの地域リーグを行うというものだ。
ここではJ1について説明しておきたい。ホーム&アウェーでの18試合を戦った後、両グループの順位同士でホーム&アウェーの2試合を戦うプレーオフが行われ、最終順位を決定する。通常のJリーグとの違いとしては、リーグ戦で90分間戦い、決着がつかない場合はPK戦となる。勝ち点は勝利=3ポイント、PK勝利=2ポイント、PK負け=1ポイント、敗戦=0ポイントとなる。
プレーオフは2試合の合計で順位を決める。第1戦は延長があるが、PK戦はない。第2戦は延長、PK戦までもつれることもある。
地域リーグでは勝ち点1ポイントにつき、200万円の助成金が支給される。つまり90分で勝てば、600万円が入ることになるのだ。優勝チームには賞金1億5000万円とACLE(AFCチャンピンズリーグエリート)への出場権が与えられる。
この大会は明らかに「春秋制」から「秋春制」へと移行するJリーグの空白の穴埋め的な大会だ。8月開幕の「秋春制」に向けて公式戦の空白期間を埋め、選手のコンディション低下や実戦不足によるパフォーマンス低下を防ぐため、ともいえる。だからなのか、昇格・降格はない。
昇格・降格がなければ、チームによっては思い切って若手を起用することができるし、新たなシステムや戦術を試すこともできる。それ以上にサポーターの移動距離や交通費の負担が大幅に削減されるのは大きい。J1のEASTは全て関東地方のチームになり、飛行機や新幹線を利用しなくても電車や車で日帰りができることから、観客動員にも繋がるだろう。J2、J3の地域リーグを含めればダービーマッチの試合が増え、サポーターにとっては楽しみなカードが目白押しとなる。
では、クラブはこの大会をどう戦うのか。クラブによって、いろんなことが考えられる。ACLEに参加しているヴィッセル神戸、サンフレッチェ広島、町田ゼルビアの3チームはアジア王者を狙うのであれば、2月、3月、4月と試合があるACLEを中心に、メンバー構成を考えてくるかもしれない。
J1初昇格の水戸ホーリーホックは、自分たちのサッカーがどこまでJ1に通用するのかを試してくるだろう。結果として足りない部分を、8月の新シーズンまでに補えばいい。
J1復帰のV・ファーレン長崎は積極的な補強をしただけに、いろんな選手を試す大会にして、新シーズンまでにレベルアップを図りたいところだ。
その他では、例年のような大型補強がなかった浦和レッズ。マチェイ・スコルジャ監督の続投に踏み切ったが、昨シーズンの成績を考えれば監督が交代してもおかしくなかった。ただ、契約期間は半年だ。つまり「追試」である。この百年構想リーグで結果を出さなければ、新リーグに向けて監督交代となるのだろう。その場合、監督交代をきっかけに大型補強をするのか。
広島から神戸の指揮官に就任したミヒャエル・スキッペ監督、神戸から清水エスパルスに移った吉田孝行監督、そしてJ1最多の594試合で指揮を執った名将ミハイロ・ペトロヴィッチが監督に就任した名古屋グランパス。経験のある3人の監督がどんな采配を見せるのか、これも楽しみだ。
ただ、この百年構想リーグでも優勝を狙っているのは、常勝軍団を目指す鹿島アントラーズ。鹿島中心に大会は進んでいくだろう。
(渡辺達也)
1957年生まれ。カテゴリーを問わず幅広く取材を行い、過去6回のワールドカップを取材。そのほか、ワールドカップ・アジア予選、アジアカップなど、数多くの大会を取材してきた。
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