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記事全文を読む→巨人キャンプ「広島と練習試合」で見せた「セーフティーバントのオンパレード」の賛否!満塁1ストライクでも…
巨人の那覇キャンプ2日目、広島との練習試合。スコアは2-4の敗戦だったが、それ以上に「アレッ!?」と思ったのは、打者たちの「ある行動」だった。複数の選手が試合中に何度も、セーフティーバントの構えを見せたのだ。
巨人は昨秋のキャンプから、バント練習を徹底させてきた。いよいよ実戦で試す段階に入ったわけだが、どうにも引っかかったのは場面の選び方である。
象徴的だったのは7回裏、二死満塁で打席に立った浦田俊輔だ。1球目を特大ファウルにして長打力を見せつけた直後、2球目のカットボールに対して、セーフティーバントの構え。満塁で、である。
結果的には3球目をライト前にはじき返すタイムリーヒットとなった。バントの構えで内野の守備を前に引き出し、空いた一・二塁間を破った。そう読めなくもない。OBの宮本和知氏が「しびれた」と唸った場面だ。
とはいえ「なぜ満塁でバントの構えなのか。結果オーライなだけでは」と感じてしまう。この試合では門脇誠や宇都宮葵星、佐々木俊輔らも積極的にセーフティーバントの構えをとり、チーム全体として徹底していた印象が強い。「揺さぶり」の域を超えて「やりすぎ」に映ってしまうのだ。
もうひとつ、首をひねったシーンがある。育成ドラフト5位・知念大成のヘッドスライディングだ。前日のライブBP(実戦形式の打撃練習)で、知念は内野ゴロを打って一塁にヘッドスライディング。育成選手が体を張ってアピールする姿には「気持ちが伝わる」「こういう選手を応援したい」と好意的な声が出る。
だが冷静に見れば、ただの二塁ゴロだ。試合を左右する場面でもなければ、際どいタイミングでもない。ケガでもしたらどうするのか。
決定的だったのは宮本氏の証言である。阿部慎之助監督から事前に「知念は頭からいくので、見ておいてください」と声をかけられていたというのだ。あのヘッスラは知念の咄嗟の判断ではなく、首脳陣があらかじめ把握し、「ケガのリスク」を「見どころ」としてOBに予告していたことになる。
阿部監督は試合後に言った。
「勝敗じゃないと思います。沖縄は結果と内容ですから」
練習試合の勝ち負けより、中身を評価する。あのヘッドスライディングもそのひとつだったというのか。
方向性自体は理解できる。岡本和真が抜けた今季、地道に1点をもぎ取る野球への転換は避けられない。だが初戦から全力でそれを見せた結果、見る者に届いたのは「泥臭さ」ではなく「違和感」だった。秋から仕込んできた野球が信頼に変わるには、もう少し場面を見極める引き算がいるのかもしれない。
(ケン高田)
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