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記事全文を読む→五輪スノボ金銀メダリストが続々「エコノミークラス格安帰国」でわかった北欧・中国との「埋めがたい扱い格差」
数日前にテレビで目にした金メダリストと飛行機内のエコノミークラスで席が隣り合わせになったら、目が点になってしまうだろう。
ミラノ・コルティナ五輪でメダルを獲得した日本選手たちが続々と帰国する中、スノーボード男子ハーフパイプで世界の頂点に立った戸塚優斗が、帰国後のテレビ番組で放ったひと言が波紋を広げている。
「メダルの色で(機内の)クラスが変わるのか」との問いに、都市伝説としてアップグレードの噂を聞いていたという戸塚は苦笑い。
「今回はエコノミーでしたね」
同じく男子スロープスタイル銀メダルの長谷川帝勝も、
「ビジネスという夢のような空間で帰ってこられるかと思っていたけど、なかなか人生そううまくいかずに、エコノミーで普通に過ごして帰ってきた」
金メダリストたちの「格安移動」という現実に、元五輪代表の成田童夢氏が〈見るだけで辛い〉とXで悲痛な叫びを上げたのである。
人生を懸け、日の丸を背負って戦った「国の英雄」が、10時間を超えるフライトで一般客に揉まれ、膝を抱えて帰ってくる姿を想像すると切なくなるが、五輪事情に詳しいジャーナリストはこう語る。
「かつて昭和から平成初期にかけては、航空会社の『粋な計らい』がありました。メダルを首にかけた選手が搭乗すれば、機長の判断や現場の忖度で、空いているビジネスクラスやファーストクラスへアップグレードされるという時代がありました。しかし現代はコンプライアンスと収益管理の時代。一席数十万円、数百万円の価値を個人の裁量で動かすことは、企業ガバナンスが許さないんですよ。夢のある忖度はなくなり、厳密な規約が残りました」
海外に目を向ければ、今回の五輪で圧倒的な強さを見せたノルウェーなどの北欧諸国は、選手を「社会の資産」として扱う意識が根付いている。国家のメンツを何より重んじる中国では「スポーツは国力の誇示」とばかりに、空港での大々的な出迎えから、その後の扱いも特級待遇。間違ってもメダリストをエコノミーに乗せることなどない。
「スノーボード選手などは、激しい回転と着地の衝撃で、常に腰や膝に爆弾を抱えています。そんな選手たちが10時間を超えるフライトで、狭い座席に押し込められる。長時間の固定姿勢はエコノミー症候群の引き金になりかねません。エコノミークラスでの格安移動は、コンディション管理の欠如であると言えるのではないでしょうか」(前出・ジャーナリスト)
競技により、団体やスポンサーの事情は様々だが、せめて彼らがベストな状態で次の戦いに向かえるよう、1枚のビジネスクラス航空券を用意できる社会であってほしいと思わざるをえない。
(灯倫太郎)
アサ芸チョイス
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