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Posted on 2026年05月26日 07:15

【競馬界の意外な波紋】オークス制覇「ジュウリョクピエロ」馬名の由来小説がバカ売れ中!そして「凱旋門賞」単勝オッズは爆変

2026年05月26日 07:15

 今年のGI・オークス(5月24日、東京・芝2400メートル、3歳牝)を制したジュウリョクピエロはダートから芝に電撃転向するや、破竹の3連勝で樫の女王に上り詰めるという、前代未聞の芸当をアッサリとやってのけた。
 一方、今村聖奈は日本人女性騎手初の「クラシック制覇」という栄誉を手にしたが、人馬一体で成し遂げた今回の「歴史的快挙」が、意外なところに波紋を広げている。

 JRAの公式サイトを見ると、ジュウリョクピエロの馬名意味欄には「重力+ピエロ」とだけ書かれている。筆者は当初「よくわからない馬名だな」と感じていたが、そのナゾを探っていくうちに、馬名はベストセラー作家として知られる伊坂幸太郎氏の同名小説「重力ピエロ」に由来していることが判明した。
 同作品は直木賞候補になり、映画化までされた人気小説。2003年に新潮社から単行本として刊行され、2006年には文庫本として再配本されている。

 実は今回の歴史的快挙を受けて、伊坂氏の「重力ピエロ」が時ならぬ「バカ売れ状態」となっている。ジュウリョクピエロがオークスを制した直後から、ネット書店やリアル書店では同書の売り上げが急増。アッという間に品切れとなる店舗が続出した。
「舞台裏を明かすと、間違いなく話題になると踏んだ新潮社はレース前から先手を打つ形で、全国のリアル書店向けにジュウリョクピエロの出走を伝える案内文を付したファックス注文書を送付していました。はたせるかな、レース終了直後から注文が殺到。関係部署からは『本当に勝っちゃった!』という驚きの声とともに『間もなく、さらなる重版がかかることは確実』との嬉しい悲鳴が上がっています」(新潮社関係者)

 意外な波紋は、ほかにも見られた。ジュウリョクピエロ陣営は今秋の10月4日にフランスで行われる国際GI・凱旋門賞(パリロンシャン・芝2400メートル)に出走登録しているが、今回のオークス制覇の直後、ヨーロッパのブックメーカーは同馬の単勝前売りオッズ(いわゆるアンティポスト)を軒並み「爆下げ」している。
 例えば世界最大級にしてイギリス最大手のブックメーカーとして知られるウィリアムヒル社とbet365社は、ジュウリョクピエロの単勝前売りオッズを51倍から34倍へと、異例とも言える「大幅にダウン」に踏み切っているのだ。

国内GIで実績を重ねて出走を決断したならば…

 ちなみに今年の凱旋門賞には、ジュウリョクピエロを含む日本調教馬7頭が出走登録。先の2社における各馬の前売り単勝オッズはアドマイヤテラ(牡5)とビザンチンドリーム(牡5)が26倍、世界のダート王として初めて芝レースに参戦することになるフォーエバーヤング(牡5)が34倍、メイショウタバル(牡5)が51倍、アロヒアイリ(牡4)とシンエンペラー(牡5)が67倍となっている。

 目下のところ、各馬とも凱旋門賞での走否は未定だが、ジュウリョクピエロがオークス後の国内GIで実績を重ね、陣営が熟慮の末に凱旋門賞への出走を決断したとすれば、海外ブックメーカーにおける単勝前売りオッズの、さらなる爆下げは必至だろう。ならば「オッズが下がらないうちに前売り馬券を購入したい」というのが人情なのだが、言うまでもなく、この手の行為は日本国内では御法度に該当するので要注意だ。

 オンラインカジノ事情に詳しい弁護士は、
「日本から海外のブックメーカーにアクセスして馬券を購入した場合、日本の刑法で定める賭博罪にあたるとして、摘発される可能性がある」
 と指摘。くれぐれも違法行為に手を染めることのなきよう。

(日高次郎/競馬アナリスト)

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