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記事全文を読む→高市早苗がトランプJr.を「イケメン」とホメたら「サンデーモーニング」で「許されない」断罪した法学者への共感度
「人を値踏みしてるってことになる」
3月22日の「サンデーモーニング」(TBS系)で、法学者の谷口真由美氏が放ったひと言は、放送直後からSNSを駆け巡った。共感できるということではなく、違和感として、だ。
テーマは日米首脳会談。高市早苗首相がトランプ大統領の息子バロン氏を夕食会で「イケメンですね、御両親に似て」と褒めた場面について谷口氏は、容姿を評価する言動はルッキズムにあたり、外交の場では許容されないという趣旨で批判した。
さらに「グローバルな社会の中でもありえない」「笑顔で許されるものではない」といった言葉で、その姿勢に疑問を呈したのである。社交辞令として容姿に触れることは珍しくないが、谷口氏はそれ自体を問題視した形だ。
谷口氏は1975年、大阪市生まれ。大阪大学大学院国際公共政策研究科で学び、国際人権法やジェンダー法を専門とする。2019年には日本ラグビーフットボール協会理事に就任。著書「おっさんの掟」では、ラグビー協会や日本社会に根付く男性中心主義、年功序列、硬直的な組織文化を批判的に分析した。「サンデーモーニング」ではコメンテーターとして発言を続けており、今回も人権の観点からの指摘だったとみられる。
放送後、谷口氏の発言と並んでクローズアップされたのは、「サンデーモーニング」における、コメンテーターの過去の発言だ。3月8日の放送では、パネリストの山極壽一氏が高市首相について「神通力のある『ある動物』に似ている」と表現。番組内で戸惑う空気が流れたが、これが「キツネ」や「タヌキ」を連想させることに。落語家の立川志らくが「お笑い番組だと思っています」とコメントするなど、番組のあり方自体に疑問を呈する声も出ていた。
「イケメン」と褒める行為をルッキズムとして厳しく問題視する一方で、政治家を動物にたとえる表現はどう扱われるのか。「同じ番組の中で、何が許されて何が許されないのか分からない」という指摘は少なくない。
ルッキズムという問題意識は近年、広く共有されつつある。外交の場における言葉選びに配慮が求められる、という主張に一定の説得力はある。だからこそ「ありえない」「許されない」と断じた今回の発言に対し、番組の過去の言動との整合性を問う声が噴き出したと言えよう。
問われているのは、個々の発言の是非だけではない。テレビで発せられる「正しさ」が、どこまで一貫しているのか。視聴者は今や、その瞬間のコメントだけでなく、番組の「履歴」ごと見ているのだ。
(ケン高田)
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