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記事全文を読む→【春競馬】オークス戦線に「すごい怪物」出現!「残念桜花賞」を「ポツンと最後方」から爆走一気「リバティアイランドの再来」
4月12日に行われた忘れな草賞(阪神・芝2000メートル)は、同じ日に組まれたGⅠ・桜花賞(阪神・芝1600メートル)の「裏番組」として知られている。
賞金不足や出世遅れなどの理由から、桜花賞に出走できなかった3歳牝馬が集うリステッド競走。GⅠ・オークス(東京・芝2400メートル)へのステップレースとされながらも、「残念桜花賞」などと称されてきたゆえんである。
その残念桜花賞に、桜花賞組の心胆を寒からしめる「怪物」が出現した。横綱相撲さながらの楽勝劇を演じた、ジュウリョクピエロだ。
14頭立ての7番人気(単勝オッズ18.9倍)で、大外枠からスタート。「ポツンと1頭」の最後方に構えるや、3コーナーから余裕綽々の手応えで大外を回して後方馬群に取り付くと、直線では並ぶ間もなく、先を行く13頭をアッサリと抜き去り、最後は馬なりでゴール板前を駆け抜けてみせたのだ。
デビュー戦から鞍上は今村聖奈(栗東、寺島良厩舎所属)に託されてきたが、ジュウリョクピエロはダートから芝へと4戦目で転向して、電撃的に覚醒した馬である。
初芝挑戦となった前走(1勝クラス、京都・芝2000メートル)では、7頭立ての7番人気(単勝オッズ55.6倍)と全くのカラ人気だったが、4番手からラクな手応えで最後の直線に入るや、電光石火の鬼脚を爆発させ、一瞬で突き抜けた。
そして今回の忘れな草賞での楽勝劇である。芝に転向してからの2つのレースで示した「異次元のパフォーマンス」は、まさに「10年に一度の怪物牝馬」と称されたリバティアイランドを彷彿させるものだった。
サンデーサイレンスの「3×3」近親交配に「狂気の血」という紙一重の血統配合
ジュウリョクピエロの父はオルフェーヴル、母父はゼンノロブロイ。サンデーサイレンスの「3×3」というインブリード(近親交配)に加えて、父オルフェーヴルから受け継いだ「狂気の血」が怪物的な爆発力を呼び覚ましたと、筆者はみている。
このような紙一重の血統配合を持つ産駒の中には、「爆発的な強さ」とともに「制御不能な気性難」を露呈させる馬がいる。しかしジュウリョクピエロのレースぶりからはむしろ「爆発的な強さ」だけが際立って見えてくるのだ。
リバティアイランドが香港で悲運の死を遂げてから1年。ジュウリョクピエロは一躍、「樫(オークス)の女王」に最も近い存在に躍り出たのではないか。
(日高次郎/競馬アナリスト)
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