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記事全文を読む→こんなところにも転売ヤー!寝台特急「サンライズ出雲」車内シャワーカード「買い占めトラブル」の大迷惑
東京駅のプラットフォームに夜行列車が入線するや、自分の個室には向かわず、走り出す乗客がいる。目的は車内の自動販売機だ。1枚330円のシャワーカードを、できるだけ早く押さえるために。
サンライズ出雲・瀬戸は、国内で唯一の定期運行寝台特急だ。その車内シャワー室をめぐる争奪戦は今や「乗車前から始まる」と言われるほど、常態化している。
4月24日夜、こんなX投稿が拡散した。
〈転売ヤーらしき人物がシャワー券を買いだめしたため、発車前に完売〉
投稿者によれば、乗車直後にとある人物が大量購入し、他の乗客が買えなかったという。そしてこの問題、今回が初めてではないのだ。
過去にも〈1人で9枚購入し、列の大半が買えなかった〉との投稿があるなど、SNS上では同様の報告が散発的に続く。複数枚を購入できる制度上の穴は、数年前から繰り返し問題視されてきた。
なぜ、これほど争われるのか。シャワーカードは各編成で20枚限定である。車両設備上の制約から枚数が制限されており、途中駅での補充はない。1編成の定員は150人を超えるが、A寝台(シングルデラックス)は専用のシャワー設備が確保されており、残る乗客が限られた20枚を奪い合う構図となる。
自販機には購入者を識別する機能がなく、「1人1枚」の注意書きに強制力はない。カードにはサンライズエクスプレスのイラストが入っており、記念品として手元に置きたいという需要もある。転売が成立する条件が、あらゆる面で揃ってしまっているのだ。
事実、メルカリやYahoo!オークションには未使用品が恒常的に出品されており、平均で2000円台に達するものも確認されている。定価の実に6倍超だ。
乗車券・指定券との紐づけとICカード連動で「1人1枚」に制限可
285系は1998年製造で、後継車の具体的な計画は公表されていない。JR西日本は2025年に「必要であれば車両の更新を検討したい」と述べたが、先行きは見えない。いつまで走るかわからない列車の記念品として、シャワーカードの希少価値は高まる一方だ。シャワーに入るためではなく、コレクターアイテムとして買われる。その需要が転売を下支えしている。
対策として現実的なのは、乗車券・指定券との紐づけだ。QRコードや交通系ICカードと連動した認証を自販機に組み込めば、1人1枚の制限を機能させられるが、具体的な対応は現時点で示されていない
2026年ゴールデンウィークのサンライズ出雲は、5月1日・6日(出雲市発)と5月2日・7日(東京発)に臨時「91・92号」が増発される。通常便と併せて非常に人気で、乗車1カ月前の10時打ちが必須。チケット争奪戦を勝ち抜いてようやく乗れる列車で、今度はシャワーカードの争奪戦が待っている。
330円のカードにまで、転売ヤーが目をつける。もはや呆れるしかない。
(ケン高田)
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