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記事全文を読む→【大荒れ夏場所】大の里と安青錦に続いて豊昇龍も…大相撲「ブラック巡業」が看板力士を蝕む「これでいいのか!相撲協会」
大相撲夏場所が開幕した、まさにその日。横綱・大の里と大関・安青錦を初日から欠いた土俵で、一人横綱として残った豊昇龍が初日の高安戦で右太腿裏を負傷し、車椅子で退場した。2日からの休場が決まったことで、番付の頂点に立つ3人が、早々と取組から消えたことになる。
春場所千秋楽から夏場所初日までは、ちょうど7週間。その間に組まれていたのは、3月29日から4月26日までの春巡業である。29日間で27カ所。場所と場所の間は本来、力士が体を休め、稽古量を調整するための期間のはず。だが現実には、千秋楽の翌週から地方を回り、ほぼ毎日、土俵に上がる日程が続いた。
巡業件数は近年、増加傾向にあり、2023年は69件、2024年は79件と膨らんでいる。2025年の冬巡業では関取10人が休場した。「前兆」は既に出ていたのだ。
大の里、安青錦、豊昇龍の3人がどこでどう倒れたのか。
「左肩腱板損傷で約1カ月の加療を要する」との診断書を日本相撲協会に提出した大の里は、これで2場所連続休場。そもそもは昨年11月の九州場所で左肩を痛め、千秋楽を休場したことが原因であり、それが尾を引いている。
安青錦は春場所中に左足小指を痛め、骨折の疑いで春巡業を途中離脱。その後、夏場所前の出稽古で、今度は左足首を負傷し、カド番のまま初日から休場となった。
そして豊昇龍。一人横綱として臨んだ夏場所初日、高安戦で開脚しながら土俵に落ち、右太腿裏を痛めた。自力では歩けず、車椅子で診療所へ運ばれ、11日には休場が決まった。
日本相撲協会は何かしらの答えを出すべき
巡業が直接の原因だとは言い切れないまでも、過密日程を挟んで看板力士の離脱が連鎖した。春巡業を打ち上げた4月26日、豊昇龍は「とにかくケガなく、無事に終わることができてよかった」と語っていた。その2週間後に、車椅子で土俵を去ることになる。
過密日程への疑問は、以前からくすぶっていた。ところが巡業件数は減るどころか、年々増えてきた。協会にとっては興行であり、勧進元にとっては商売である。件数を増やせば、双方の懐が潤う。力士が壊れていく一方で、件数のカーブだけが伸び続けてきた。そして看板力士が消えた土俵は、今日も平常通りに進む。
両横綱が消え、カド番大関までが消えた土俵を、観客はいつまで受け入れるのか。これ以上、主役を失う前に、相撲協会は何かしらの答えを出すべきではないのか。
(ケン高田)
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