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記事全文を読む→【平安Sの大ヒント】帝王賞へのステップレース「賞金が足りて叩き台」「危ない人気馬」よりも「身の丈に合ったココ」の1頭
5月23日(土)に行われるGⅢ・平安ステークス(京都・ダート1900メートル)は「上半期のダート頂上決戦」を睨んだステップレースに位置付けられている。平安Sからの王道レースとされているのは、7月1日に大井競馬場(南関東)のチャンピオンディスタンス(ダート2000メートル)で争われる、JpnⅠ・帝王賞だ。
今年の出走メンバーを見渡すと、「平安Sから帝王賞へ」のスケジュールが確定しているのはロードクロンヌ(牡5)とナルカミ(牡4)の2頭。いずれもGⅡないしはJpnⅠでのダート重賞勝ちがある実力馬であり、「大目標に向け弾みをつけたい」「みっともないレースはできない」というのが両陣営のホンネだろう。
しかし、である。両陣営にとって平安Sはあくまでも「叩き台」であり、帝王賞の出走に必要な獲得賞金は十分に足りている。その実力は認めつつも、人気になるのは目に見えているだけに、馬券的には強く推せないというのが筆者の見解だ。
その点、リアライズカミオン(牡4)は、事情がやや違う。帝王賞を見据えているのは同じだが、素質馬ながら3勝クラスを勝ち上がったばかりであり、陣営は「今回の平安Sで賞金を加算して帝王賞へ」と考えているはずだ。
その意味では「勝負度合いは高い」と言えるのだが、各社が公表している単勝予想オッズを見ると、こちらも上記2頭とともに上位人気を形成している。ならば馬券的にはむしろ「アブナイ人気馬」とみるのが妥当なのではないか。
近2走の重賞戦線で本来の調子を取り戻した
では、どうするか。筆者が注目しているのは前走のJpnⅡ・名古屋GP(名古屋・ダート2100メートル)で3着と好走した、ハグ(牡4)だ。
実は名古屋GPも帝王賞へのステップレースとされており、今年の名古屋GPを勝ったアウトレンジ(牡6)は帝王賞に直行する。にもかかわらず、そのまま帝王賞には向かわず、陣営が平安Sへの出走を決断したのは、鬼の居ぬ間に身の丈に合ったココをキッチリと獲りにきたからではないかと、筆者はみているのだ。
ハグは3歳ダート戦線の登竜門とされる昇竜S(オープン、中京・ダート1400メートル)で2着、さらにGⅢ・レパードS(新潟・ダート1800メートル)で4着、JpnⅡ・不来方賞(盛岡・ダート2000メートル)で2着がある素質馬である。
近2走のダート重賞戦線では3着⇒3着と本来の調子を取り戻してきており、今回の最終追い切りでも栗東CW(良)で6F「82.9-66.4-50.8-35.7-10.9(一杯)」と、調教助手の意欲的な仕掛けに鋭く反応している。
今回もまた人気の盲点となっており、狙って面白い1頭と言えるのではないか。
(日高次郎/競馬アナリスト)
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