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記事全文を読む→【衝撃!暴行逮捕】巨人・阿部慎之助監督の「パワハラ指導歴」と球団が「資質」を見極める目
巨人は長く、監督の座を「OB」が継ぐものとしてきた。現役時代に実績を残した名選手が、引退後にコーチや2軍監督を経て、いずれ1軍を率いる。わかりやすく、収まりのいい筋書きだ。阿部慎之助監督も、その路線のど真ん中にいた。だが今、その既定路線そのものが問い直されかねない。
5月25日、阿部監督が東京都渋谷区の自宅で18歳の娘に暴行を加えた疑いで、警視庁渋谷署に現行犯逮捕された。現役1軍監督の逮捕という事態に、球界は揺れた。
午後7時すぎ、児童相談所から「父親から暴行を受けた」と110番通報。捜査関係者によると、阿部監督は姉妹のいさかいに「静かにしろ」と注意した際、長女をつかんで押し倒したとされる。容疑は認めており、娘にケガはなかった。阿部監督の呼気からは、アルコールが検出されている。
渋谷署は26日未明に阿部監督を釈放し、任意で捜査を続ける。国松徹球団社長は「暴力は許されない」とし、進退を含めた処分を検討するとした。26日以降はヤクルト出身で野村克也の薫陶を受けた橋上秀樹オフェンスチーフコーチが監督代行を務める。
阿部監督の指導には、根性論の色が濃く出ることがあった。2軍監督だった2020年3月、2軍が早稲田大学に6-9と惨敗した試合後、全員に罰走を命じた。打ち込まれた投手には1時間の懲罰ノック、春季キャンプでは深夜までの居残り特訓。現役時代の自主トレでも、態度が気に入らないと小林誠司に丸坊主を命じたと報じられた。
1軍監督就任後はパワハラ報道を意識して「鬼指導」を封印したとされるが、厳格な指導者という像は長く残ってきた。
阪神戦3連敗&今季ワースト4連敗という「最悪のタイミング」
タイミングも悪かった。巨人は逮捕直前の阪神3連戦に全敗し、今季ワーストの4連敗。阿部監督は試合後、「力の差を見せつけられた3連戦でした。ファンの人に申し訳ない」と絞り出し、選手を集めたミーティングへ向かった。その翌日の逮捕である。
では、監督が代われば立て直せるのか。そう単純でもなかろう。4番の岡本和真がメジャーリーグへ移籍し、長年の主軸が抜けた。チームはAクラスにとどまっているが、首位・阪神や勢いのあるヤクルトに、ここ一番で追いつけない。穴を埋めるはずの補強組も、まだ物足りない。
家庭で何があったかは、これから捜査で明らかになるだろう。だが球団には、別の問いが残る。阿部監督の指導をめぐっては、パワハラととられかねない報道が、かつてあった。それでも球団は、名捕手という実績の延長で、指揮官の座を委ね続けた。スターOBという看板が、資質を見極める目を鈍らせてはいなかったか。巨人の暗黒は、監督がいなくなった後に始まるのかもしれない。
(ケン高田)
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