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記事全文を読む→巨人・山瀬慎之助を「4試合全敗」で2軍に落とした阿部慎之助監督の「変節の言葉」
打率1割に満たない丸佳浩とともに2軍降格を命じられたのは、山瀬慎之助捕手だった。その翌日、4月21日に巨人・阿部慎之助監督は報道陣の前でこう語った。
「やっぱり勝てないと、捕手って評価されないから。巡り合わせもあるんだろうけど。本人にも『勝たないと評価されないよ』って言った」
穏やかなトーンだったが、昨年の同じ口から出た言葉を知るファンには、どこか引っかかるものが残った。
2025年の交流戦。甲斐拓也が先発マスクをかぶった7試合で、巨人は全敗した。この事態について、阿部監督はこう言い切った。
「甲斐をいじめるからさ。大量失点になるとかさ。そういう時もあるんだよ、キャッチャーは」
捕手を勝敗の外に置いた言葉だった。翌年、同じ監督が若い捕手に向けて言うのは「勝たないと評価されないよ」。捕手というポジションは変わらないが、指揮官の言葉だけが変わった。
山瀬が今季の開幕1軍を掴むまでの経緯は、ファンならすでにご存知だろう。昨オフの契約更改で一度保留し、
「結果を出してチャンスをもらえないのがいちばんつらい。若い時間は僕の中でめちゃくちゃ大事。他球団にチャンスがあるなら、という気持ちも伝えた」
強気に球団に迫る異例の事態。自由契約も辞さない覚悟まで口にして手にした、文字通りの先発マスクだった。それが4試合、全敗で終わった。
ただし、その4試合の「負け方」は、精査に値する。4月2日の中日戦、則本昂大は7回5安打2失点5奪三振の力投を見せたが、打線の援護はわずか1点で、試合を落とした。
4月11日のヤクルト戦は2-3の接戦。翌12日は井上温大が6回2失点にまとめながら、打線が0点と沈黙した。
そして4月18日のヤクルト戦。マタが6回1失点のクオリティースタート、2点リードで9回を迎えたが、守護神マルティネスが同点打と三盗を許し、長岡秀樹のサヨナラ打で試合が決まった。
「巡り合わせ」で片付けていいものか
山瀬のサインにマルティネスが何度も首を振っていたとはいえ、そのリードはどうだったかを考える余地はあるが、4試合全てで先発投手は自責点2以下。それでも「負け捕手」として降格を命じられた。
チームの捕手陣はもはや、過剰な充実ぶりだ。正捕手・岸田行倫を筆頭に、大城卓三が第二捕手に控え、山瀬の降格と入れ替わりにベテランの小林誠司が1軍登録された。
12球団屈指の厚みの中に、24歳を4試合に放り込んで、勝敗で測る。条件として過酷すぎる、という見方はあろうが、打率2割3分1厘、1本塁打、2打点。打撃は悪くはなかっただけに、本人は悔しい思いだろう。
阿部監督の言葉は、捕手出身者としての揺るぎない信念からきているのだろう。ただ、同じ監督が、捕手によって言葉を使い分けている。山瀬はまたイースタンのグラウンドへ戻った。「巡り合わせ」のひと言で片付けていい話なのか、首をひねりたくなる…。
(ケン高田)
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