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記事全文を読む→1万2000人摘発でも止まらない!トクリュウ男「俺が再び特殊詐欺を始めたワケ」
昨年1年間で全国の警察が匿名・流動型犯罪グループに絡み、検挙した人員は計1万2178人。その実態は前年比2割増、その8割が下っ端の実行犯だという。昨年5月、アサ芸に実行犯として数々の詐欺事件に関わったことを告白したトクリュウ男。あれほど悔いていたのに、あろうことか再び“現場復帰”していたのだ。また男の話に耳を傾けようではないか。
前は、「1日20万〜30万円稼げる」って誘われて、老人たちからカネを巻き上げました。でも、週100万近く稼いだはずなのに上納金を納めると、手取りが4万円程度。バカらしくなってバックレてたら、ボコボコにされてありガネ全部を持っていかれたんです。だから、今度は損な役目は遠慮して安全な役目に回ろうと思ったわけです。
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いまだその表情に幼さが残る男・Xは、現在20歳を少し超えたばかり。およそ1年前、「トクリュウに引き込まれた男の懺悔告白」として、アサ芸が報じた男だ。当時Xは、出し子・受け子と呼ばれる特殊詐欺の実行役として数々の手口を告白。最後には「こんなワリの悪いバイト、2度とやらない」と懺悔していたのだが‥‥。
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今回はリクルーター役ならいけると思ったんですよ。やっぱり出し子・受け子とかの1番隊は捕まりやすくてヤバイからね。
あの直後、工事現場のバイトで働いている時にYとは知り合ったんです。たまたま後輩の知り合いとかで、オレの前歴武勇伝を全部聞いていたみたいで、「先輩、なんかカネになる話ないですか? なんならグレーなやつでもOKなんですけど」って頼ってきたんですよ。マジでカネに困ってたみたいだったから、どのくらいのリスクを覚悟しているのかを尋ねたんですね。そしたら、そいつ「『20日でパイ』くらいなら頑張ります」ってノリ気だったんです。
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ちなみに「20日でパイ」とは、逮捕後20日間、完全黙秘(カンモク)を通せば起訴されることなく釈放(パイ)されるという刑事事件の隠語。漫画家・真鍋昌平氏の作品で、4月からネットフリックスで実写ドラマ化された「九条の大罪」で頻出する言葉だ。若者の間で流行する兆しを見せているが、実際にはそれほど甘い抜け道はない‥‥。
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詐欺の案件はSNSですぐ見つかりました。ネット上には闇バイトの案件はごろごろ募集がかかっているんです。だから、具体的には僕が探した「箱」を1番隊のYに指示するという感じです。その上、あらかじめYとはカネを手に入れたら上には納めずにバックレようって密約を交わしていたんですよ。
連絡には「シグナル」という匿名性の高い通信アプリを使いました。今回割り当てられた現場は中部地方の某県。東京にいたYに現場まで行かせ、自分は近隣の都市で待機していました。トクリュウ界隈では、現金だけなら「シングル」、銀行のキャッシュカードは「板」、両方なら「ダブル」と呼ぶんですが、今回、現場に行ったYによれば、最初の現場では銀行のキャッシュカードが入った封筒、次の現場では札束が用意されていたみたいです。2件で上がりは現金90万円。Yと合流し、その場で1対2で山分けしました。当然、危ない橋を渡ったYの取り分を自分の倍にしたんですけどね‥‥。
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しかし、その温情は泡と消えることになる。現在、Xの身柄は東京拘置所内にある。面会室のアクリル板の向こうからXはこう訴える。
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先に捕まったYが共犯者としてオレの名前をゲロったんですよ。しかも、Yのヤツ、詐欺は俺に脅されて無理やりやらされたみたいなことをしゃべっているみたいなんです。
実はオレ、この間に別件の強盗事件で1回捕まっているんです。といっても、実行犯とかじゃなく、ある先輩から強盗の実行犯をやれる奴を知らないかと問われ、強盗など荒仕事でも気にしなそうな後輩を紹介したことがあった。事件には直接関わらなかったということで、なんとか執行猶予がついていたんですけど、今度こそ本当にアウトかも‥‥。
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栃木県・上三川町の強盗殺人事件では、実行犯4人全員が未成年だった。トクリュウの若年化が、さらなる事件の凶悪化を呼び込まなければいいのだが‥‥。
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最後に、Xの世話人がトクリュウ犯罪は1度手を染めたら抜け出しにくいという独特の事情を証言する。
「Xが最初にボコボコにされた時、なんでそんな連中とツルんでいるんだと問い詰めたところ、『殴られるかもという恐怖心から、逆にみずから積極的に関わりを持ってしまう』という独特の心理を語っていました。今回の事件も、頼られたら安請け合いをしてしまうという心理状態にあったようです。このことでしっかり更生するよう指導していきたい」
悪運も尽き果てたり。Xへの検察の求刑は拘禁刑3年で結審。この5月中にも、判決が下される。有罪となれば前刑の執行猶予も取り消され、長く服役することになるだろう。
アサ芸チョイス
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