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記事全文を読む→元日本代表が語る「胸アツ」試合〈森岡隆三〉/サッカーW杯“裏”観戦ガイド
02年の日韓W杯で、トルシエJAPANの目玉戦術「フラット3」の中心にいた森岡隆三氏(50)。自身の出場した試合を「忘れられない」と振り返りながら、いくつもの名勝負を挙げてくれた。
日韓大会で僕が出場できたのは、負傷の影響もあり初戦のベルギー戦だけでした。アジア初開催のW杯という大きなプレッシャーの中、2対2の引き分けで勝ち点1を取れてホッとしたことを覚えています。自分自身はケガをしてしまったけど、日本サッカーの普及と発展に貢献できた誇らしい気持ちがありました。
2戦目のロシア戦では、ライバルとして切磋琢磨してきたツネ(宮本恒靖)が、僕に代わってDFラインを統率して素晴らしい守備で勝利に貢献し、日本が初めて勝ち点3を獲得。外から見ている身としてはうらやましかったけど、前線からのプレスも含め、守備は完璧に連動してゴールを割らせませんでした。
スタジアムの一体感もすごくて、サポーターも含めた全員の心がひとつになっていましたね。結果的にグループラウンドを勝ち点7の首位で通過することができました。
もうひとつ日本の試合で忘れられないのは、18年ロシア大会の決勝トーナメント1回戦のベルギー戦です。2点リードで迎える中、後半24分と29分に立て続けに失点。さらに終了間際には、決勝点となる3点目を取られたのは衝撃でした。日本のコーナーキックを相手GKがキャッチ。そこからベルギーの超高速カウンターが発動し、わずか14秒間でゴールを奪われてしまった。サムライブルーをどん底に突き落としたトップレベルのカウンターの破壊力を見せつけられ、ただただ「すげーなぁ」と圧倒されましたね。
W杯の名勝負で個人的に思い出深いのは、94年アメリカ大会の決勝戦、イタリア対ブラジルです。僕はイタリアのDFフランコ・バレージに憧れていました。ラインコントロールの美しさや相手の攻撃の意図を事前に読み切る頭脳派の守備が大好きだったんです。
しかも、バレージはグループリーグで負傷したにもかかわらず、大会中に手術をして決勝戦に間に合わせました。ブラジルの強力な攻撃陣を120分間も抑え込み、最終的にPK戦で敗れましたが、今でも鮮明に記憶に残る壮絶な試合でしたね。
近年でいえば、前回22年カタール大会のアルゼンチン対フランスの決勝戦。FWリオネル・メッシという天才に対し、フランスはFWキリアン・エムバペを中心としたフィジカルに優れた最強のアスリート集団をぶつけます。チームカラーは完全に対極で、エンターテインメントとしてこれ以上ない最高の試合でした。
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