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Posted on 2026年06月30日 07:00

【連続逮捕】高知「TikToker&グラドル」と大阪「ベトナム人」…麻酔薬「ケタミン」が「クラブドラッグ」に変貌した流通ルート

2026年06月30日 07:00

 高知市でフォロワー5万人超のTikToker・青木敬士郎容疑者が麻薬「ケタミン」を所持していたとして6月10日逮捕された事件ではその後、恋愛リアリティー番組出演歴のあるグラビアアイドル三野宮鈴容疑者が「共同所持」の疑いで、6月26日になって逮捕された。

 大阪・ミナミでは、ベトナム国籍の男2人が「ケタミン」所持で逮捕・起訴され、大阪府警はベトナム人向けナイトクラブなどが入るビルを家宅捜索。外国人コミュニティーを介した密売ルートの解明を視野に、捜査を進めている。

 2つの事件に共通するのは「ケタミン」という薬物だ。覚醒剤やコカイン、大麻ほど一般には知られていないものの、近年は摘発事例が相次ぎ、捜査当局が警戒を強めている。
 実はケタミンはそもそも、違法薬物として生まれたものではない。医療現場や獣医療で麻酔薬として使用されてきた医薬品であり、現在でも病院では全身麻酔や鎮静などの目的で使われている。近年は海外で治療抵抗性うつ病への有効性がクローズアップされ、日本の一部の医療機関では自由診療による「ケタミン療法」が行われている。

 ただし、裏社会では「スペシャルK」の名で流通するクラブドラッグとして知られる存在に。覚醒剤のような興奮作用ではなく、現実感が薄れる解離作用や幻覚作用が特徴で、「ふわふわする」「酒より気持ちいい」という誤ったイメージから若者を中心に乱用が広がり、日本では2007年に麻薬指定された。

閉鎖的なネットワークで取引される傾向が

 違法なケタミンは、どこから流れてくるのか。捜査関係者によれば、摘発されるケタミンの多くは海外からの密輸品だという。ヨーロッパや東南アジアなどから国際郵便や国際宅配便、航空機の手荷物として持ち込まれ、日本国内で流通するケースが目立つ。

 国内ではクラブやバーなどのナイトスポットが、売買の接点になることが多い。大阪の事件は、その典型例だ。近年はSNSで売人を募集するよりも、知人の紹介やメッセージアプリを利用した、閉鎖的なネットワークで取引される傾向が強まっているという。

 高知ではインフルエンサー、大阪では外国人コミュニティー。舞台は異なるものの、そこに浮かび上がるのは、海外から持ち込まれたケタミンが夜の街を介して静かに広がる構図だ。入手ルートと乱用実態の早急な解明が必要となる。

(カワノアユミ)

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