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記事全文を読む→あの衝撃トレードの「残酷な収支」DeNA・山本祐大⇔ソフトバンク・尾形崇斗と井上朋也「ウハウハとため息」クッキリ明暗
5月12日のトレード発表から、横浜DeNAベイスターズの歯車は狂い始めた。扇の要たる山本祐大をソフトバンクへ放出した直後から、チームは6月28日までの34試合で9勝24敗1分。勝率2割7分3厘という惨状が、この放出の重さを嫌でも連想させる。
27歳の山本は2024年にベストナインとゴールデングラブ賞をダブル受賞し、2年連続100試合以上に出場した正捕手だった。今季もチーム捕手陣最多の28試合に出場し、うち24試合でスタメンマスクをかぶっていた。
エース・東克樹との相性は良く、2023年には最優秀バッテリー賞を受賞したコンビである。その選手を、DeNAはシーズン途中かつ交流戦直前というタイミングで放出した。見返りは最速159キロの尾形崇斗と、1軍通算28試合出場の井上朋也。球団は「軸になる先発投手と将来の右の大砲」と説明したが、尾形は先発経験ゼロのリリーフ投手、井上は今季1軍出場ゼロだった。
ここで見るべきは放出後、山本がソフトバンクでどうなり、DeNAに来た2人は何を返したか。数字がそれを正直に語っている。
山本はトレード翌日の5月13日に入団会見を終えると、そのままスタメンマスクで試合に出た。14試合で打率3割4分9厘、2本塁打、9打点、OPS.929。先発マスクをかぶった13試合でソフトバンクは9勝4敗と、短期間で存在感を示した。
DeNAにいた時点での打率は2割2分7厘。その数字が一気に跳ね上がった事実は、移籍前の評価が正しかったことの証明である。
対してDeNAに来た2人はどうか。尾形は4登板で1勝2敗、防御率3.20。19回2/3で24奪三振と、球の力は十分に見せている。初先発した5月31日の西武戦では、5回無失点7奪三振で移籍後初勝利を挙げ、補強の狙いが当たったように見える。
ところが、次第に粗さを覗かせる。6月14日のロッテ戦では4回2/3を4失点、6四死球。6月21日の阪神戦でも5回2失点で、4四球が失点に直結した。
4回の登板で四球12、死球4。空振りは取れる一方で、「軸になる先発投手」と呼ぶにはまだまだ制球面の不安が残る。
「将来の右の大砲」は無安打のまま登録抹消
井上は5試合で8打数無安打、OPS.111にとどまり、6月4日に登録を抹消された。将来の右の大砲という看板を否定する段階ではない。ただ少なくとも、6月末の時点で1軍の流れを変える存在にはなっていないのだ。
山本の穴を2人で埋められない。これがこのトレードの収支だ。DeNAが失ったのは打てる捕手という、野球で最も替えの利かないポジションの主力だった。
ここまでDeNAは27勝41敗2分の5位。この数字が5月12日以降のDeNAの全てを語っている。
トレードは将来性を含めて評価されるものだ。尾形には先発転向の可能性が見え、井上にも時間が必要なだけかもしれない。ただ、フロントが「優勝のための決断」と位置づけたこのトレードは今のところ、結果を出していない。
横浜のため息は、まだ止まりそうにないのだ。
(ケン高田)
アサ芸チョイス
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