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記事全文を読む→新幹線検測車「ドクターイエロー」の後継は「ドクターS」に!「黄色い車両⇒営業運転中のN700S」で乗り鉄が開始した「作戦会議」
黄色い新幹線がホームに滑り込んでくる。鉄道ファンでなくても、思わずスマホを構えたくなる光景だ。運行日は非公開。だからこそ「見られたら幸せ」と言われ続けてきた。それが新幹線の検査専用車両「ドクターイエロー」である。
JR東海の車両は2025年1月に引退し、JR西日本の車両も2027年1月をもって運転を終了する。その幸せの黄色い新幹線「ドクターイエロー」の後継が決まった。名前は「ドクターS」。発表されたばかりのこの車両が今、違う意味で鉄道ファンを沸き立たせている。
JR東海は東海道新幹線の検測を担う新型車両の名称を「ドクターS」に決定したと発表した。専用の黄色い検査車ではなく、営業運転中のN700Sに検測機能を搭載したものだ。
16両編成の列車を4編成投入し、2026年10月から一般客を乗せる営業車両として走行を開始。2027年1月から検測機器の本格運用に入る予定だという。車体全体が黄色いわけではなく、通常のN700Sに近い外観で、両先頭車両と奇数号車に「Dr.S」のロゴが計20カ所、貼られるのが目印になる。
この変化にまず反応したのは「撮り鉄」だ。ドクターイエローという圧倒的な被写体がなくなり、寂しさを惜しむ声は大きい。一方で、冷静な見方もある。ドクターSは客を乗せて走る営業車だ。全身黄色では目立ちすぎて、一般客が戸惑うかもしれない。だとすれば、普段のN700Sに近い塗装なのはむしろ理にかなっている、というものだ。
どのN700Sが当たり編成か「ロゴの位置」をめぐる「解析」が…
対照的に盛り上がっているのが「乗り鉄」である。営業運転開始は今年10月であり、まだ誰も乗れない。それでもすでに「その日」に向けた作戦会議が始まっている。
問題となるのは「ロゴの位置」だ。先頭車両と奇数号車のドア横、1編成あたり20カ所に「Dr.S」の印がつくと分かっている。ならばどの号車の、どの席から見えるか。予約の時点では分からなくても、ホームに新幹線が滑り込んできた瞬間、目を凝らせば答えが出る。当たりかどうかは、その数秒で決まるだろう。
ドクターイエローのマニアは非公開の運行日を過去のパターンや通過時刻、SNSの目撃情報、走行予想サイトで読み解いてきた。ドクターS時代は、この執念が「今日は走るか」から「どのN700Sが当たり編成か」「その編成がどの列車に入ったか」という編成追跡に移っていく可能性が高い。東京駅で入線を見た人、名古屋でロゴを確かめた人、新大阪で折り返しを追った人。そうした情報がSNS上でつながり、新しい解析文化が動き出しそうだ。
10月まではまだ何カ月かあるが、ドクターSはすでに完成間近。これからは沿線でカメラを構える楽しみから、指定席で「当たり」を探す楽しみに変わるかもしれない。派手さでは負けても、客を乗せて走るからこその面白さがある。「見られたら幸せ」から「乗れたら幸せ」へ。新幹線のお医者さんへの熱狂は、形を変えて続いていく。
(ケン高田)
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