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記事全文を読む→“逃亡3206日の末に逮捕”山口組「ヒットマンの悲しき終着駅」(1)指名手配犯は山口県にいた!
まさか生きていたとは─。ヤクザ社会中が驚愕する捕物が報じられた。約9年前に絆會系組員を射殺し、忽然と姿を消した神戸山口組のヒットマンが3000日を超える逃亡の果てに逮捕されたのだ。自身の組織も被害者の組織も今や同じ六代目山口組傘下に。現代版「悲しきヒットマン」の終着駅は─。
当時は神戸山口組(井上邦雄組長)の中核団体であった四代目山健組系の菱川(渡世名=黒木)龍己組員が、神戸市長田区の路上で絆會(当時は任侠山口組)の織田絆誠会長を襲撃、ボディガード役の楠本勇浩組員を射殺する事件を起こしたのは17年9月のこと。
その後、菱川組員は現場から逃走。神戸市内で凶器の拳銃が発見され、殺人容疑で全国指名手配を受けるも、その行方は知れないまま月日は流れた。だが、
「今年6月に入って、山口県警から兵庫県警に『似た男がいる』との情報が提供され、両県警で合同捜査本部が設立されました。同23日早朝、潜伏先とみられる山口県下松市のハイツに、窓ガラスを割って捜査員が突入。菱川組員の身柄を確保したのです」(地元記者)
警察庁指定重要指名手配を受けた凶悪犯は素直に逮捕に応じたという。逃亡生活3206日にして、あっけなく幕を閉じた。
射殺事件の背景には、神戸山口組若頭代行だった織田会長が、組織運営を巡って井上組長と決裂。新組織を結成し、2度にわたって記者会見を開き、神戸山口組の設立を「大型分裂詐欺」とコキ下ろしたことがあった。山口組事情に詳しいジャーナリストが解説する。
「この会見が井上組長の怒りを買ったことは想像に難くなく、菱川組員も織田会長が乗る車両に立ちはだかったことから、山健組傘下から織田会長へのヒットマンが送り込まれたと見られていました。ただ、凶器の拳銃2丁とともに菱川組員の免許証も発見されるなど、自死を思わせる状況から一説には『口封じのために消された』との噂まで囁かれただけに、逮捕時のヤクザ業界の反応は『生きていたのか』という声が上がる一方で、『誰が支援していたのか』というものでした」
こうした疑問が出るのも無理はない。19年前に起きた山健組の内部粛清と見られる「多三郎一家総長殺害事件」からも明らかだろう。現場指揮役とされる一勢会(現・菱川組)・勢昇会長(組織犯罪処罰法違反で起訴)の逃亡を手助けしたとして菱川組・菱川徹組長が今年1月に逮捕された。さらに、逃走資金供与の疑いで、2月には二代目健國会の西野雅之会長が逮捕された。
「菱川組は五代目山健組(組長=中田浩司若頭補佐)直系で、六代目山口組(司忍組長)傘下で、健國会は神戸山口組系です。これは、山健組が20年に『神戸』を離脱し、翌21年に『六代目』に復帰したことがかかわっています。では、菱川組員の場合はどうか。もともとは菱川組の組員で、事件直前まで山健組本部に詰める部屋住みの1人でした。だからこそ神戸山口組のために体を張ったわけで‥‥。現在は、『六代目』と『神戸』、どちらの所属となるのか判然としないのです」(ジャーナリスト)
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