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記事全文を読む→LINEに出てくる「AI機能」を使うと何が起きるのか…高額請求?返信自動作成?トーク履歴分析?知っておくべきこと
「LINEのAIをオフにしないと高額請求が来る」
そんな動画や投稿を見て、不安になった人はいないだろうか。「大丈夫なの?」と親から連絡が来た、という人もいるかもしれない。
まず、その正体をはっきりさせたい。LINEでメッセージを打とうとすると、入力欄のすぐ下に「返信を提案」「話題を提案」といった小さなボタンが並ぶようになった。この一角が、AIアシスタント「トークルームのAgent i」だ。頼めば返信の下書きを作り、会話の空気を分析してアドイバイスし、打った文章の口調まで整えてくれる。いつの間にか現れたため、身構えるのも無理はない。
この機能が勝手に買い物をしたり、料金を発生させたりするわけではない。予約や購入、その後のフォローまでAIが支援する構想は、LINEやYahoo!JAPANから利用する別の「Agent i」や今後、提供される機能について発表されたものだ。「オフにしないと請求が来る」という話に裏づけはなく、むやみに怖がる必要はないのである。
では、何を気にするべきか。現実的な引っかかりは二つある。まずは誤操作だ。入力欄のすぐ下にボタンが並ぶため、うっかり触れて提案画面を開いてしまうことはある。AIが整えた文をそのまま送信すると急に他人行儀な口調になり、相手に「なんかあった?」と勘ぐられる。
もうひとつが情報の扱いだ。トークルームの「Agent i」は、トーク履歴の分析に同意した利用者だけが使える。ただし、画面からマークを消すことと、AIに分析を許可することは、全く別の操作だ。表示を消しても、中身の設定までは変わらない。しかも非表示にできるのは30日間だけで、期間が過ぎればマークはまた出てくる。「消したから同意まで解除された」と思い込むのが、いちばん危ういだろう。
送受信した最大300件のメッセージ本文を取得
では、同意するとどうなるのか。現在、LINE公式の利用条件には、機能を使うトークルームで送受信した最大300件のメッセージ本文を取得すると記されている。目的はサービスの提供・維持と不正利用の防止だ。ただしLINEヤフーは、トーク履歴をAIの学習には使わないと明記している。機能を動かすために処理することと、AIモデルの学習に使うことは別、という整理である。
処理にはGoogleとOpenAIの生成AIが使われ、必要な範囲で関連情報を共有する場合があるという。その対象となるトークルームに、家族の住所、通院日や薬の名前、取引先との予定までが混ざっていることを思えば、一度は設定を確かめておきたい。
情報利用への同意は「ホーム」右上の歯車から「設定」を開き、「Agent i」へ進むと確認できる。マークの表示を変える場合はトークルーム下部のプラスメニューを開き、「トークルームのAgent iを表示」をオンまたはオフにする。項目が見当たらなければLINEを最新版に更新し、公式ヘルプを確認するといいだろう。
便利だと思えば、使えばいい。ただ、不安に駆られて消すのも、わからないまま放っておくのも違う。まず、自分が何に同意しているのかを確かめる。使うかどうかは、それから決めればいいのだ。
(ケン高田)
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