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記事全文を読む→阪神・髙寺望夢「ファンクラブ開設」を告知して8時間後に延期の「まずいタイミング」
過去には月額1万円を超えるコースもあった。限定写真や動画、限定イベントへの招待やチケットの優先購入権。球団の公式グッズとは別に、推しの選手と直接つながる仕組みとして、プロ野球選手個別のファンクラブは存在する。
ではプロ通算打率2割2分2厘の選手がそれを始めると言ったら、どうか。
8月24日午後、阪神タイガースの髙寺望夢はインスタグラムのストーリーズで「9月1日からファンクラブをスタートします」と告知した。ところが約8時間後の同日夜、再びストーリーズを更新すると、「シーズン期間中なのでしっかり試合に専念します」と、開設の延期を発表したのだ。専用アカウントは案内されたが、料金も特典も運営元も明かされないままだった。
髙寺は2020年ドラフト7位で入団した、プロ6年目の23歳。今季は内外野を守りながら、8月24日時点で自己最多の100試合に出場し、2本塁打、20打点、11盗塁をマーク。近本光司の骨折離脱時には1番に座り、8月6日時点での代打成績は12打数6安打と抜群で、7月にはプロ初のサヨナラ打も記録していた。定位置をつかんだ主力ではないが、複数の守備位置をこなしながら、自己最多の出場機会を得ている。
そうした選手が優勝争いのさなかにファンクラブを開けば、有料会員に向けた更新やコンテンツ運営への負担が生じる。阪神は首位を走り、2位・巨人とは3.5ゲーム差で、残り32試合。しかも発表時点で髙寺は14打席連続無安打だった。打てない時期が続けば「試合より先にやることがあるだろう」という目で見られる。延期はその判断として理解できよう。
森下翔太は「オフ会なし」で月額料金を全額返金
では、実績さえあれば問題ないのか。同じ阪神の森下翔太は、昨年7月22日に個人ファンクラブを開設した。A(月額2178円)、S(月額5478円)、VIP(月額1万6478円)の3コースでスタートし、VIPを1年継続すれば、支払い額は約20万円に達する計算だった。
ところが約4カ月で閉鎖され、予定されていたオフ会が実施されなかったため、VIP会員には月額料金の全額返金が案内された。その年、森下は打率2割7分5厘、23本塁打でベストナインとゴールデン・グラブ賞を受賞している。どれだけ人気があっても、料金に見合う特典を用意し、更新やイベントを続けられるとは限らないのである。
一方で、現在も会員募集を続ける選手がいる。オリックスの西川龍馬やソフトバンクの近藤健介はプロ10年以上の実績を持ち、いずれもマネージメント会社がファンクラブの運営を担う。月額は1100円から5500円。
阪神の佐藤輝明には球団公認の後援会があり、年会費3000円で野球教室や社会貢献活動に取り組んでいる。有料イベントへの出演や第三者による撮影、グッズ販売を伴う場合は、統一契約書や球団の肖像・商標管理との調整も必要になる。価格設定、運営主体、球団との関係。こうした準備も、ファンクラブの継続を左右する。
髙寺がシーズン終了後に料金や特典、運営体制を整えて再出発すれば、新たなファンとの接点になる可能性はあるだろう。ただ、成績が振るわない時期に動けば、違和感が先行する。
成績だけでファンクラブの可否は決められないが、ファン心理は無視できない。再開する時期を慎重に見極める必要がありそうだ。
(ケン高田)
アサ芸チョイス
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