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記事全文を読む→「4本2億円プレミア腕時計」強奪でチリ人2人逮捕!行方不明の3本を飲み込む盗品買取専門業者「フェンス」の闇手口
白昼堂々、わずか10秒で2億円のプレミア商品を盗んで逃走――。
警視庁は8月27日、大阪市内の民泊に潜伏していたチリ国籍の23歳と33歳の男を逮捕した。両者は「事件」のわずか4日前に入国していた。
8月25日の正午前、東京・中野ブロードウェイ1階の高級時計店に、黒ずくめの男2人が侵入。ハンマーでショーケースを割り、腕時計4本、計約2億円相当を奪い去った。
被害品はパテック・フィリップ1本とリシャール・ミル3本。いずれも定価で入手することさえ難しく、プレミア価格で売買される希少モデルだった。
2人はそれぞれ別方向へ逃げた後、現場から約350メートル離れた場所で合流。逃走に使った電動キックボードや衣服を捨て、その日のうちに新幹線で大阪へ移動したとみられている。
ところが、発見された時計は1本のみ。1人は「盗んだのは1本だけで、残りは知らない」と供述し、もう1人は「売ったカネを母国へ持ち帰るつもりだった」と認めながら、残る3本については「逃走中に落とした」と信じがたい説明をしている。こうして今回の事件では、他にも共犯者がいる可能性が強く指摘されている。
海外に持ち出されて存在しないシリアルナンバーを打ち直し
盗んだ時計はどのようにして現金化するつもりだったのか。
高級時計には個体を識別するシリアルナンバーがあり、正規の買取店へ持ち込めば一発で足がつくのだが、地下犯罪に詳しいジャーナリストは、
「こうした事件の背景には、盗品と知りながら現金で買い取る『フェンス』と呼ばれる専門業者が必ず潜んでいます」と指摘する。さらに、
「国内のまっとうな買取業者には警察から盗品リストが回り、シリアルを照合するので現金化は不可能です。そもそも腕時計の窃盗は『盗品専門買取業者』のルートありきの犯罪。市場価格の2割ほどで買い叩くのが相場となっています」
そこから巧妙に痕跡を消す作業が行われるという。
「その後は海外に持ち出され、存在しないシリアルナンバーが工場で打ち直される。時計によっては完全にバラバラにして文字盤やムーブメント、ケースを別々に横流しする手口もありますね」(前出・ジャーナリスト)
消えた3本は無事に返ってくるのか……。
(川瀬大輔)
1977年生まれ。国内外のビジネス、スポーツ、政治、社会問題を取材するフリー記者。
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