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記事全文を読む→横綱・豊昇龍「右膝手術で秋場所も休場」「出るなら優勝不可避」勝てなくてもすぐには引退できない「抱える問題」
28日間に及んだ大相撲夏巡業が8日30日に、東京都立川市で終了する。昨夏より2日増えた日程だったが、大半の会場が大入り満員。相撲人気は相変わらず健在だ。
ところが、ひとり蚊帳の外だった関取がいる。7月の名古屋場所6日目(伯乃富士戦)で右膝を負傷した横綱・豊昇龍だ。7月下旬に右膝内側側副靱帯の部分断裂で「手術」し、1週間入院したことを、8月になってから告白。右ハムストリングの損傷もあり、
「手術しなければ(完治まで)1年かかるといわれた」
なんとも深刻な状態だったのだ。
「夏巡業」は当然ながら全休。8月31日には秋場所(9月13日初日・両国国技館)に向けた番付発表が行われるが、豊昇龍の出場は「まだ四股も踏めない」とあって、出場は厳しい状況だ。師匠の立浪親方(元小結・旭豊)が言うには、
「(足の状態を)完璧にしてから出ないと、引退の声が出る」
もし出場するなら「優勝不可避」の見解を本人に通告したと明かしている。これで一気に進退問題が浮上したことになる。
豊昇龍は昨年の初場所に2度目の優勝を果たしたことで、第74代横綱に昇進した。
「大関での連続優勝が基本になる中で、豊昇龍の横綱昇進には多くの親方衆が懐疑的な見方をしていました」(相撲担当記者)
これをゴリ押ししたのはしたのが当時、審判部長だった高田川親方(元関脇・安芸乃島)と、協会トップの八角理事長(元横綱・北勝海)だといわれる。
案の定、横綱に昇進してから9場所、優勝がない。過去には双羽黒が9場所、3代目若乃花は横綱昇進後11場所も優勝がなく、そのまま引退した。豊昇龍は横綱昇進後、9場所連続で優勝に手が届いていない。
豊昇龍が出ても出なくても相撲人気は揺るがない
協会執行部が豊昇龍の横綱昇進を急いだ理由には、昨年10月に34年ぶりとなったロンドン、そして今年6月の31年ぶりパリでの海外巡業がある。この際に「横綱不在の危機」があったからだ。
「今後、多くの海外巡業が予定されているとあって、土俵入りがない横綱不在は絶対にありえなかった」(前出・相撲担当記者)
その意味では豊昇龍が「被害者」とはいえなくはないが、勝てなくなっても即座に引退できないのが横綱という地位だ。
ケガに苦しんだ二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)は8場所、そして貴乃花は7場所、ともに連続で休場するまで引退することができなかった。
「豊昇龍は帰化申請しているといわれ、5年は協会に残れるものの、親方株取得など多くの問題を抱えたまま、すぐには引退できません」(相撲協会OB)
という事情もある。
2023年初場所6日目から続く本場所の大入りは、5月の夏場所5日目に連続300日を突破。若貴ブームの連続666日満員に続く記録であり、その後も継続中だ。
秋場所のチケットは8月8日の一般発売で、旅行会社が企画する観戦ツアーを含め、完売した。豊昇龍が出ても出なくても、相撲人気は揺るがない。そして残るも去るも、茨の道しか残されていないのだ。
(小田龍司)
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