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記事全文を読む→深海4700メートルに沈められた「放射性廃棄物ドラム缶20万本」腐食流出し始めた「恐怖の実態調査」
地上からは想像もつかない深海で、半世紀前に投棄された「核のゴミ」が静かに朽ち果てている――。米メディア「The Week」電子版が、そんな背筋が寒くなるようなニュースを報じた。
フランス沿岸から約1000キロ離れた北東大西洋海域の水深約4700メートルに、フランスを含む欧州各国が1950年代から1980年代にかけて海中投棄したのは、20万本を超える放射性廃棄物入りのドラム缶。これが腐食し、漏出し始めているというのである。
放射性廃棄物の不法投棄など、現代では信じられない話だが、当時は「深い海に沈めてしまえば拡散して薄まる」として、このような海洋投棄が国際的なルールのもと、合法だったというから驚くばかりだ。
今回の海底核廃棄物の調査にあたる、フランス国立科学研究センター(CNRS)を中心とした「NODSSUM」プロジェクトによれば、これらのドラム缶は約1万4500平方キロメートルの海底に散らばっている。2025年の第1次調査の際には、自律型潜水機「Ulyx」が、3355本のドラム缶の位置を特定。続く2026年5月からの調査では、有人潜水艇「Nautile」が20回にわたり、水深4700メートル超まで潜航した。そこで科学者たちが目にしたのは、海底に横たわる大量のドラム缶だったのだ。
今回の調査で明らかになったのは、腐食した容器や内部の物質が周囲の海底へ流れ出しているとみられるドラム缶。研究チームは海底の泥や海水、生物などを採取し、放射性物質が周辺の生態系に取り込まれていないかを調べている。
核実験やチェルノブイリ事故で魚が汚染された過去
科学ジャーナリストが語る。
「現場では缶の表面にイソギンチャクや海綿、カニなどが住みついていることが確認されています。つまり4700メートルの深海で小さな生命が、腐食した核廃棄物の容器を住み家としている。現時点ではまだ、海洋生物が放射能に汚染されているかどうか断定はできませんが、過去には核実験やチェルノブイリ事故などによる放射性物質が海中に溶け込み、魚が汚染されたという事実があります」
20万本のドラム缶が一斉に放射能を撒き散らしているとは思えないが、腐食により一部の内容物が漏れ出していることは間違いないようで、
「深海の底に、人類が残した核の墓場が広がっているということです」(前出・化学ジャーナリスト)
それにしても「深い海に沈めてしまえば大丈夫」という非常識がまかり通ったことに、今さらながら驚愕するばかりである。
(ジョン・ドゥ)
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